Knight Shot Dubai Open@UAE・ドバイ

見事な逆転勝利で優勝のジョシュア・フィラー

アラブ首長国連邦・ドバイを舞台に開催されていたwnt.（ワールドナインボールツアー）のランキングイベント『Knight Shot Dubai Open』が、15日に大会最終日を迎え、決勝戦でエクレント・カチを下したジョシュア・フィラーが優勝を果たした。

128名のフルデータは画像をクリック

この大会には、8日までサウジアラビア・ジッダで開催されていたナインボール世界選手権に出場していたワールドトップスターと中東勢を合わせた64名が出場。ベスト16に勝ち上がったのは全てwnt.プロとなり、ここからは世界選手権と変わらぬハイレベルな戦いが続き、フィラー、カチ、ヨハン・チュア、ミッキー・クローゼが準決勝に進出。

ここで、世界選手権ベスト16のフィラーが3位タイでwnt.ランキングを大きくアップさせたチュアを破り、同じく世界選手権準優勝で一気にランキング3位となったカチは、ランキング40位ながら世界選手権でベスト16に食い込み、今大会でも好調なクローゼを下して決勝へ。

ワールドトップスターの対決となった13ラック先取のこの試合は、まずはカチが3-0とスタートダッシュを決めると、試合中盤から終盤にかけてリードを保ち、第17ラックを終えて10-7。しかし次ラックでフィラーがカチのコンビミスを捉えてチャンスを得ると、ここから3連取でスコアは10-10に。

3ラック勝負となった第21ラックは、フィラーの③コーナーバンクが外れたところを逃さず、今度は④−⑥コンビも決めて取り切ったカチが11-10と再びリード。ここを取ればリーチの第22ラック、カチはブレイク2個インから、取り出しの難しい②を決め、そのままマスワリかと思われた④をミスしてフィラーにターンを渡してしまう。

ここを難なく取り切ったフィラーが11-11に追いついた第23ラック、フィラーのミスからカチが放った③サイドバンクが惜しくも外れ、サイドへの③‐⑨コンビが残る。慎重に狙ったフィラーのショットで⑨はポケットに嫌われたものの、③がコーナーポケットにイン。

このラッキーショットで逆転リーチをかけたフィラーは、プレッシャーがマックスとなる中、最終となった第24ラックでは冷静な判断から厳しいセーフティを繰り出してチャンスを作ると、難易度の高い残り7球を攻め切ってフィニッシュ。1月の『ダービーシティクラシック』以来となるwnt.ランキングイベント制覇を果たし、優勝賞金15,000ドルを手にした。

写真提供／Matchroom Pool