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撞球甲子園、大会2日目が進行中

2024.06.16

第58回全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権大会@和歌山

6月15日(土)、遅い梅雨入りを控えた紀の国、和歌山の「ビッグホエール」で、『第58回全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権(以下、都道府県)』がスタートした。都道府県はアマ連(JAPA)員の甲子園にも例えられる年に一度のお祭りイベント。

連盟員達は各県代表5名の座を目指して、日々の練習に時間を費やし、月例会で凌ぎを削るのだ。今年は42都道府県、48チーム、計240名が全国から集まり、会場では配信台を含む計40台の青い羅紗を身にまとったテーブルが選手を迎え入れた。

昨年優勝の沖縄チームによる選手宣誓

都道府県は各チーム5名の48チームがA~Dの4ブロックに分かれて総当たり戦をおこない、各ブロック1位の計4チームが準決勝&決勝を戦うというフォーマット。競技はローテーションの120点ゲームだ。ショートゲームだけに波乱も起きやすく、優勝するためにはお互いを支えあうチーム力が何よりも大事だ。午前10時、計1,335試合にも及ぶ熱戦が幕を開けた。

大会公式ボールはダイナ スフィア

各ブロックの状況を見ていこう。以下の記事は初日終了時にアマ連から発表された、計11節のうち全チームが7節を終了した時点でのデータを元にしている。昨年優勝の沖縄が入ったAブロックは、沖縄と福井Aが23勝12敗で併走。21勝の東京A、佐賀、鳥取が21勝で続いている。沖縄と福井Aが直接対決を残しているだけに、5チームどこにもまだまだチャンスがある。特筆すべきは2014年以来10年ぶりの出場となった鳥取の大健闘だろう。鳥取は上位勢との対戦を終えてるだけに、メイクミラクルの可能性は十分にある。

昨年2位の和歌山Aは22勝でBブロックの3位に付けている。静岡Aが25勝で1位、千葉が24勝で2位だが、3チームがそれぞれ直接対決を残しているだけに、同じ22勝の大阪の逆転通過もあるかもしれない。Cブロックは福岡、熊本、静岡Bが23勝で並ぶ展開。21勝で続く石川までは十分にチャンスのある展開だ。昨年3位の奈良は18勝で逆転はかなり厳しい状況だ。

Dブロックで26勝を挙げて首位に立ったのが昨年4位の埼玉Aだが、24勝の京都、22勝の兵庫はそれぞれ埼玉Aとの直接対決を残しているだけに、5-0のスイープでもあればまだまだわからない……と書きたいところなのだが、埼玉Aの一番手、現名人位の喜島安広が7勝0敗、失点わずか49という異次元の成績を残しているだけに、埼玉Aのブロック通過が濃厚な情勢だ。ちなみに負け無しは現マスターズ覇者の吉岡保俊など計5名いるのだが、個人2位の吉岡の失点が257だ。平均失点7、相手を0に抑えた試合が3回という喜島の成績が秀抜過ぎるのだ。

埼玉Aの1番手・喜島安広

大会は2日目に残り4節を消化して15時前後には準決勝がスタートする予定。16日(日)の日暮れ前にはチャンピオンチームが決まっているはずだ。アマ連では予選日からYouTube Live配信をおこなっている。2日目ももちろん決勝まで配信があるので、興味のある方は是非チェックして欲しい。

大会ライブ配信:YouTube『japa _Billiards

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