フェダー・ゴーストが2度目のナインボール世界王者に
WORLD POOL CHAMPIONSHIP@サウジアラビア・ジッダ
カチとの激闘を制して王者となったフェダー・ゴースト
世界王者の称号と、プールの世界選手権史上最高となる優勝賞金25万ドル(約3,900万円)をかけ、世界から集結した128名のトッププレイヤーによって戦われた『WORLD POOL CHAMPIONSHIP』(ナインボール世界選手権)が現地8日(土)に最終日を迎え、決勝戦でエクレント・カチ(アルバニア)を下したフェダー・ゴースト(アメリカ)が、自身2度目となるナインボール世界チャンピオンの座に就いた。
この日は、ベスト4に勝ち残ったゴースト、カチ、ヴォイチェフ・シェブチック(ポーランド)、ヨハン・チュア(フィリピン)の4名による準決勝からスタート。ここで2022年のテンボール世界王者のシェブチックを11-8で退けたゴースト、自身初の世界タイトル獲りに燃えるチュアを11-8で下したカチが決勝に進出。
準優勝・エクレント・カチ
勝てば2度目の戴冠となるゴーストと、ナインとテンのダブル世界タイトル獲得まであと一つとなったカチによる15ラック先取のファイナルは、バンキングに勝ったゴーストがまずは3-0とリードを取ると、要所で得意のジャンプショットも決めながら試合の主導権を握り、一度もリードを許さぬまま13-9で終盤を迎える。
追い込まれたカチだったが、第23ラックのゴーストのミスをきっかけに反撃を開始すると、ここから一気に追いつき、さらに第27ラックも奪って14-13と逆転で先にリーチをかける。しかし、優勝まであと1つに迫った第28ラックは、カチのブレイクノーインからゴーストが取って、激闘は遂に14-14のヒルヒルに突入。
そして最終となった第29ラック、ワールドトップスター2人による息詰まる戦いは、セーフティ戦でのカチのショットがスクラッチとなったところで決着。これまでにないプレッシャーの中でフリーボールを手にしたゴーストがチャンピオンシップボールにたどり着き、ラストナインをしっかりと決めて、世界最高峰のナインボールバトルを制した。
なお、日本から今大会に出場していた『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)所属でwnt.プロでもある大井直幸(FR:818)は17位タイ、吉岡正登(FR:750)は98位タイで大会を終えている。
写真提供/Matchroom Pool
大会アーカイブ動画:YouTube『matchroom pool』
大会アーカイブ動画:YouTube『Matchroom Multi Sport』
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