【ミニインタビュー】2022年王者・シェーン・バンボーニング
WORLD POOL CHAMPIONSHIP@サウジアラビア・ジッダ
今大会は惜しくもベスト16戦で敗れ9位タイでフィニッシュ
本日決勝戦を迎え2024年王者が決まる『WORLD POOL CHAMPIONSHIP』(ナインボール世界選手権)。ここでは、2度目の戴冠はならなかったが、今大会でもアメリカのエースとして存在感を見せたシェーン・バンボーニングの大会前ミニインタビューを翻訳・再構成してお届けする。
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
Matchroom:2022年にナインボール世界タイトルを取った時のことから聞かせてください。
SVB:あの時は38歳で、この年齢では世界タイトルを取るのはもう無理かもしれないと思っていたんだ。世界中から若く才能のあるプレイヤーがどんどん出て来て勝ち始めていて、厳しい試合になっていく一方だったからね。しかし、あの大会でミカ・イモネンと対戦した時、1-9からカムバックしてヒルヒルで勝ち、自分にもチャンスがあると思えたんだ。優勝は自分にとても意味のあることだと思い、ベストを尽くし優勝した。あの優勝はキャリアの中でも最高の瞬間だったね。世界で一番のトーナメントで優勝したというのは最高の気分だったよ。テーブルに駆け上がって、色々な感情が沸き起こってきたね。
M:キャリアを振り勝っても特別な勝利でしたか?
SVB:世界タイトルはもちろんだけど、これまで色々なトーナメントで優勝して自分の功績には満足している。今は20〜30年前とは大きく変わったね。ヨーロッパから沢山の才能のあるプレイヤーが出て来ているし、アメリカのプレイヤーがあまり勝てなくなってきている。世界中を旅していて若い才能のあるプレイヤーをこの目で見ているからね、5、10年後にはもっと色々なプレイヤーが優勝するようになると思うよ。ゲーム自体も変わったね。
M:何年もの間トップレベルを維持している秘訣は?
S:メンタルだね。トップレベルプレイヤーばかりの中でも、自分が誰と戦っても勝てると言い聞かせること。落ち込むのはよくない。そこでベストを尽くすこと、実際それしかないと思う。全ては精神力だよ。
M:最高の賞金額のワールドナインボールツアーの大会へ行くことにエキサイトしていますか?
SVB:サウジアラビアにはまだ行ったことが無いので楽しみだし、こういった規模は2006年のIPT以来だから、世界最高のトーナメントを開催してくれて嬉しいね。サウジアラビアの人々にありがとうと言いたいし、本当に楽しみにしているよ。
M:2度目のナインボールワールドタイトルを獲るというのは、あなたにとってどんな意味がありますか?
SVB:今、世界中の才能のあるプレイヤー達との戦いになるので、タフな戦いになるだろうけど、2度目のタイトルを獲りたいね。どの大会に行っても同じだけど、いつもベストを尽くすことだけ考えています。プレミアプールリーグで優勝したことは自信になったし、改善にも取り組んでいる。サウジアラビアで優勝する自信はあるよ。
M:ありがとうございました。
翻訳・構成:森覺摩
協力・写真提供:Matchroom Pool