日本から河原千尋、平口結貴が参戦
WPBA RAXX MEZZ INVITATIONAL@アメリカ・ニューヨーク州
5月30日〜6月2日(木〜日)の日程で、アメリカ・ニューヨーク州を舞台に、『Women’s Professional Billiard Association 』(WPBA)が主催する女子プロツアーの4戦目となる『WPBA RAXX MEZZ INVITATIONAL』(ラックスメッヅオープン)が開催される。
この大会に『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)から参戦するのが、2023年のJPBA女子MVPで、4月末時点のランキングトップの河原千尋(FR:746)と、今年は海外をメインに戦っている平口結貴(FR:720)の2人。ともに現在は周婕妤(台湾/FR:776)、ケリー・フィッシャー(イギリス/FR:762)、チェスカ・センテノ(フィリピン/FR:771)らが名を連ねるWPBAのエリートプロとして登録されている。
(FRはファーゴレート)
河原千尋(左)と平口結貴
大会の基本フォーマットは、ナインボール、8ラック先取(決勝は10ラック先取)、64名によるダブルイリミネーション。さらに今回は近年のトーナメントでは珍しくシングルイリミネーションラウンドがないタフなフィールドとなっており、もし1回戦に負けて敗者側に回った場合、優勝するまでに11連勝が必要となる。
すでに、日本時間31日(金)にスタートする1回戦の組み合わせは決定しており(トーナメント表はこちら)、河原は午前3時からクリスティーナ・トカチ(AIN※/FR:731)と、平口結貴は午前1時からスーザン・メロ(アメリカ/FR:546)と対戦する。
(※AINは、国や地域を代表しない「中立な立場の個人資格の選手」を指す)
なお今大会の模様はYouTubeチャンネル『Women’s Professional Billiard Association』で無料ライブ配信され、河原の初戦はここから視聴できる予定となっている。
ちなみにWPBAは、1976年に設立され現在まで続く、世界で唯一のインターナショナルな女子プロ団体で、特に1990年代後半から2000年代にかけては、アメリカのジャネット・リー、ヴィヴィアン・ヴィラレル、アイルランドのカレン・コー(FR:711)、さらに今もなお活躍を続けるイギリスのアリソン・フィッシャー(イギリス/FR:746)、といった当代のワールドトップスターを擁して、最もハイレベルで華やかな女子プロツアーとして人気を呼んだ。
また、2009年には、前年の予選ツアーに参戦してメインツアーのシード権を獲得した曽根恭子(JPBA/FR:680)が、日本人として唯一のツアーメンバーとして参戦している。
WPBAは、その後も何度か訪れた困難を乗り越えながら、コロナ禍を経た後、世界のトップ女子プロの戦いの場としてツアーを拡充させ、2024年にはアメリカ国内で全11戦を行う予定となっている。