大会最終日がスタート、2日目を終え台湾が6-4でリード
2024 CPBA 9-Ball Teams Invitational@台湾・台北
アジアのビリヤード強国、台湾とフィリピンのトッププロ達が5対5で戦う招待制のイベント『2024 CPBA 9-Ball Teams Invitational』は、28日の大会2日目にシングルス3試合、ダブルス1試合の計4試合が行われ、台湾が6-4と初日からのリードを保ったまま、29日16時から最終日の4試合がスタートした。
この大会は、wnt.(ワールドナインボールツアー)を進化させ続けている『Matchroom Pool』(マッチルーム)が主催する、アメリカvsヨーロッパが5対5で戦う『Mosconi CUP』(モスコーニカップ)のアジア版とも言えるもので、ナインボールを種目として、3日間でチームマッチ、シングルス、ダブルスを行って優勝国を決めるというスタイル。
全ての試合は7ラック先取、交互ブレイクで行われ、トータルで20ポイントが振り分けられたチームマッチ、シングルス、ダブルスを全12試合行い、先に11ポイントを奪った国が勝者となるフォーマットで戦われている。
大会2日目の28日は張榮麟vsカルロ・ビアドのシングルスからスタート。フィリピンのエースとして負けれられないビアドが序盤の張榮麟のミスを捉えて一気に5-1までリードを広げるが、ここから張が徐々に追い上げて試合はヒルヒルとなる。しかし最終ラックの攻防を制したビアドが勝利し、この時点でスコアを3-3のタイにする。
続く張玉龍vsジェフリー・イグナシオのシングルスは、イグナシオの5-3リードで迎えた第8ラックに張玉龍の痛い③シュートミスが出て6-3。イグナシオの⑨ミスから何とか1点を返した張玉龍だったが、最終となった第11ラック、③を巡るセーフティ戦でチャンスを得たものの残り2球の⑧をミス。7-4でイグナシオが勝ち、この時点でフィリピンが4-3と逆転に成功した。
第3試合のシングルスは呉坤霖vsバーニー・レガラリオの対戦。このゲームは序盤から絶妙なセーフティからチャンスを作った呉坤霖が序盤からポイントを重ねて4-1とリード。反撃したいレガラリオも第6ラックのブレイクでチャンスを作ったが、取り出しの①をミス。5-1と差を広げた呉坤霖はさらにレガラリオのシュートミスでリーチをかけると、その後2点を返されたものの、第10ラックのセーフティ戦を制して7-3でフィニッシュ。これで再び4-4のタイスコアとなった。
この日の最終戦、2ポイントがかかったダブルスは世界最強の兄弟ペア、柯秉逸&柯秉中と、昨年の『WORLD CUP OF POOL』のチャンピオンペアであるヨハン・チュア&ジェームズ・アラナスの対戦。この試合は、チュアのシュートミス、アラナスのスクラッチミスが出た序盤から、テンポよくテーブルをクリアしていく柯兄弟ペアがリードを広げて6-1と一気にリーチ。第8ラックは柯兄弟ペアのプッシュアウトを素晴らしいプレーで切り返してフィリピンペアも1点を返すが、最終ラックのブレイクがノーイン。残りを息の合ったプレーで取り切った柯兄弟ペアが勝利し、台湾に貴重な2ポイントをもたらしスコアを6-4とした。
そして16時からスタートしている最終日は、シングルスが2ポイント、ダブルスが4ポイントとなり、以下の組み合わせでシングルス3試合の後に最終戦のダブルスが行われる。台湾がシングルスで3連勝した場合は12-4となりその時点で優勝となり賞金15,000ドルを獲得。それ以外の場合は最終戦でどちらかが11ポイント以上に達すれば優勝、10-10の場合はサドンデスの決定戦が行われるとのことだ。大会の模様は、イベント関係者の複数のチャンネルで無料のライブ配信が行われている。
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