年に一度の種目で日本一を競う
第52回全日本オープン14-1選手権@東京・池袋・ビリヤード・ロサ他
5月18日〜19日(土・日)、東京・池袋の『ビリヤード・ロサ』を決勝会場に(予選は他3店舗を併用)、『第52回全日本オープン14-1選手権』が開催される。この大会は、『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)のランキング対象公式戦として年に1度行われる、14-1を種目として日本一を争う『公益社団法人 日本ビリヤード協会』(NBA)公認のトーナメント。
今回の大会には、プロ71名、アマ44名の計115名がエントリーしており、まずは18日に、東京の『ビリヤード・ロサ』、『サンビリ荻窪店』(荻窪)、『CUE』(渋谷)、埼玉・川口市の『Link西川口店』を会場に予選が行われる(組み合わせはこちら)。フォーマットは75点ゲーム、16名枠×8組に分かれたダブルイリミネーションで64名が勝ち上がり、その後、90点ゲームのシングルイリミネーションでベスト16が決定する。
なお、今大会でも18日の最終となるベスト32戦からチェスクロックが使用され(持ち時間1人70分)、19日は持ち時間1人80分の100点ゲームとなるベスト16戦からの決勝トーナメントが行われ、2024年の全日本選手権者が誕生する。
今大会を5度制覇している羅立文
昨年大会では、台湾時代から14-1をプレーし、2010年から2022年にかけて、この大会を最多となる5度制覇し、絶対的な強さを見せていた羅立文と、ジュニア時代からスヌーカーで世界を目指し、海外修行を経験してきた神箸渓心が決勝で対戦。勝ち上がりの過程で、川端聡、高橋邦彦、土方隼斗といった歴代王者を撃破してきた神箸が、大激戦の末に羅を下して初優勝を果たした。
昨年大会で初制覇を果たした神箸渓心
JPBAのランキング対象公式戦のメイン種目であるナインボールとテンボールとはゲーム性が異なる14-1は、どのボールをポケットしてもよく、どれを入れても1個1点で、ランを積み重ねながら先に指定の点数に達したプレイヤーが勝利するというシンプルなルールで、台湾などでは初心者からプレーされている。だが本場アメリカで「キング・オブ・ゲーム」と言われているほど、100点以上のランを出し合うようなハイレベルな戦いになれば、繊細な技術と深い知識が問われる奥深いゲームでもある。
今回の全日本選手権は18日、19日とも全会場で観戦無料となっているので、ぜひ、ナインボールやテンボールとはまた違ったプールの面白さを体感してみてはいかがだろうか。