202名のG2戦は大井直幸の圧勝劇
第40回関東オープン@東京・ビリヤード・ロサ
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大井直幸が世界の最前線で戦う強さを改めて見せつけた
4月14日(日)、東京・池袋の『ビリヤード・ロサ』を会場に『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)のランキング対象公式戦、『第40回関東オープン』の決勝トーナメントが開催された。
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決勝会場となった『ビリヤード・ロサ』
この大会にはプロ96名、アマチュア103名、海外選手3名の計202名がエントリー。トーナメントはテンボール、勝者ブレイクで行われ、13日は『CUE』(東京・渋谷)、『サンビリ荻窪』(東京)、『バグース新宿店』(東京)、『バグース川崎店』(神奈川)、『LINK和光市店』(埼玉)の首都圏6ヵ所のビリヤード場を会場に、16名枠16組によるシングルイリミネーションの予選(1回戦11ラック先取、2回戦以降9ラック先取)が行われ、決勝トーナメントは16名によるシングルイリミネーションで争われた。
1回戦を勝ち上がりベスト8に駒を進めたのは、鈴木清司を下した北谷好宏、中野雅之アマに先行されながらも粘り強く逆転を果たした川端聡、西嶋大策との激戦を制したジュリアン・セラディラ、今シーズンも好調な羅立文を8-6で振り切った塙圭介、川上善広との息詰まる戦いに勝利した浅野正人、幸真司アマを1点に抑えた木原弘貴、今シーズンすでに2勝を挙げている飯間智也を大差で退けた大井直幸、松本寛人を下し唯一アマチュアとして勝ち残った喜島安広の8名となった。
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9位タイ・羅立文
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9位タイ・飯間智也
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9位タイ・鈴木清司「
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9位タイ・西嶋大策
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9位タイ・川上善広
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9位タイ・松本寛人
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9位タイ・中野雅之
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9位タイ・幸真司
準々決勝は北谷vs浅野、セラディラvs喜島、川端vs木原、塙vs大井の対戦となり、西日本対決を制した北谷、最強アマの喜島に2-6と先行されながら6連取で逆転勝ちを果たしたセラディラ、木原に1-3と先行されながら一気の7連取で勝利した川端、序盤で塙のエンジンが掛かりきる前に8-1と一気に走りきった大井がベスト4に進出。
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5位タイ・塙圭介
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5位タイ・浅野正人
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5位タイ・木原弘貴
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5位タイ・喜島安広
セラディラvs川端、北谷vs大井と実力者が勝ち上がってきた準決勝は、まず大井が序盤の競り合いから抜け出して北谷を8-4で下して決勝に進出。セラディラvs川端は序盤は川端、中盤はセラディラのペースで進み、5-5と互いに一歩も退かない展開となる。ここからセラディラが6-5とするが、川端が再び追いつくと第13ラックも取って7-6とリーチ。
最終となった第14ラック、②を巡る攻防でチャンスを得た川端が一旦⑥をミスするもセラディラの⑧セーフティミスをサイドバンクで切り返してそのままフィニッシュし、前戦のグランプリウェスト第1戦に続く決勝進出を果たした。
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3位タイ・北谷好宏
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3位タイ・ジュリアン・セラディラ
国内での対戦は、2019年の『ジャパンオープン』以来久々となる川端vs大井の対決となった決勝戦。第1ラック、川端の⑤ジャンプショットが惜しくも外れたところから大井が先制すると、一気に5-0までリードを広げる。川端も何とか次ラックを取り1点を返したものの、その後大井が7-1でリーチ。最終となった第9ラック、大井の①ジャンプファウルでターンを得た川端だったが、④から⑥でスクラッチ。難なく残りを捌いた大井が、世界の最前線で戦う者の強さを改めて見せつける圧勝劇をコンプリートした。
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準優勝・川端聡