Yalin WPA Men's World 8-Ball Championship & VenBilliards WPA Women's World 10-Ball Championship

開催地の首都カラカスは人口400万人を擁する南米有数の大都市

4月4日（木）『PREDATOR PRO BILLIARD SERIES』（PBS）のオフィシャルサイトで、今年の『 WPA Men’s World 8-Ball Championship』（男子エイトボール世界選手権）と『VenBilliards WPA Women’s World 10-Ball Championship』（女子テンボール世界選手権）の2大会が、10月9日〜20日（水〜日）の日程でベネズエラ・カラカスを舞台に開催されることが発表された。

PBSは、世界ナンバーワンのビリヤード企業である『PREDATOR GROUP』（プレデター）が主催・運営するプロビリヤードツアーで、ワールドプールシーンを統括する『世界プール協会』（WPA）から公認を受け、現在、男子エイトボールとテンボール、女子ナインボールとテンボールの世界選手権の他、昨年初開催されたチーム世界選手権の運営も行っている。

まず、今回の男子エイトボール世界選手権は、プール、キャロム、スヌーカーからファミリーテーブルまでを幅広く製造する中国のテーブルメーカー『Yalin』（ヤーリン）が冠スポンサーとなって昨年と同じ64名枠で行われる。ヤーリンは2010年〜2013年まで女子テンボール世界選手権のスポンサーとなった実績を持ち、男子エイトボール世界選手権については、今年2月にスポンサーとしてPBSと3年間の契約を締結、2025年、2026年についてはアジア圏での開催を予定しているという。

女子テンボール世界選手権については、PBSと『VenBilliards Corporation』の3年間のパートナーシップ契約のもとで、こちらも昨年同様の48名枠での開催となる。現在のところVenBilliardsがどのような企業であるのかの情報は得られなかったが、VenBilliardsのパトリツィア・ペトリッカ氏は今回の発表の中でこう語っている。

「私と私のチームにとって、ラテンアメリカでプールスポーツを発展させるためにプレデター・グループと強力なコラボレーションを開始することは喜びであり、名誉なことです。VenBilliardsのビジョンは、このスポーツを世界、特に我々の地域で認知させることです。我々には、プレデターのようなブランドだけが提供できるイベント、製品、スポンサーシップを大いに楽しむ素晴らしいプレイヤーがいます。2024年WPA世界選手権のために、私たちの国ベネズエラのドアを開けることをうれしく思います。一緒に魔法をかけましょう！」

オフィシャルサイトにアップされたスナップ。左からWPAのイショーン・シン会長、パトリツィア・ペトリッカ氏、ヤーリンのエリック・ディン社長、プレデターグループのカリム・ベルハジCEO

また今回は、2つの世界選手権と同時に賞金総額50万ドルの招待制のミックスダブルスイベントも開催される予定とのことだ。

昨年表面化したwnt.（ワールドナインボールツアー）とWPAの関係性悪化以降、それぞれが独自の世界戦略を足早に進めている状況のワールドプールシーン。今年に入り、ここに巨大資本の中国テーブルメーカーも本格的に参入し、組織と企業の思惑が様々に絡み合いながらも、大会数、賞金額も含め世界のトーナメントは着実にグレードアップしている。

PREDATOR PRO BILLIARD SERIES