羅立文が盤石の戦いでGP連覇
グランプリイースト第2戦@神奈川・POOL LABO
3月25日(日)、神奈川県横浜市の『POOL LABO』を会場に『グランプリイースト第2戦』の決勝トーナメントが開催された。
今大会の決勝フォーマットは、ナインボール8ラック先取、交互ブレイクで、今回はワールドプールシーンでも再び採用されることの多くなった⑨をフットスポットに配置してラックを組む「ナインオンフット」。その他は、ラックシート使用、ランダムセルフラック、プッシュアウト採用で、決勝トーナメントではタブレットタイプのデジタルチェスクロックが使用された。
決勝会場となった『POOL LABO』
2回転で4試合ずつ行われたベスト16戦を勝ち上がったのは、前戦優勝シードの羅立文、土方隼斗、赤狩山幸男、松田渉、西島大策、鳴海大蔵、嶋野聖大、杉山功起の8名。準々決勝は羅vs赤狩山、西嶋vs松田、土方vs鳴海、杉山vs嶋野の対戦となり、羅、西嶋、土方はそれぞれ8-2、8-2、8-1と相手を圧倒。杉山vs嶋野のゲームは序盤から6-1まで走った杉山を嶋野が粘り強く追い上げ6-7まで迫ったが一歩届かず、準決勝は羅vs西嶋、土方vs杉山の対戦となった
9位タイ・鈴木清司
9位タイ・松村学
9位タイ・渡辺剛史
9位タイ・山本久司
9位タイ・東條紘典
9位タイ・青木亮二
9位タイ・塙圭介
9位タイ・村松勇志(ベストアマ賞)
5位タイ・赤狩山幸男
5位タイ・松田渉
5位タイ・鳴海大蔵
5位タイ・嶋野聖大
迎えた準決勝、羅vs西嶋のゲームは、西嶋が先制点を奪うも、ここから羅がエンジン全開のプレーで一気に7連取でリーチ。第9ラックの⑧から⑨のスクラッチで1点を返されるものの、第10ラックはポジションミスはありながらセーフティできっちりリカバリーして8-2で勝利し、2024年グランプリ連覇に王手をかけた。一方の土方vs杉山のゲームは序盤から中盤4-4まで競り合う展開となったが、ここから杉山が一気に4連取で8-4。自身初のJPBAランキング対象公式戦決勝に進んだ。
3位タイ・西嶋大策/p>
3位タイ・土方隼斗
プロ初優勝を狙う杉山と、2年越しのグランプリ4連覇まで後一つの羅。2人の決勝戦はまず杉山が3-0とスタートダッシュを決める。羅がすかさずタイムアウトを取った後、ブレイク番となった第4ラックも杉山のブレイクが決まりチャンスとなったが、①から②のポジションが決まらずハードショットに行った②でファウル。ここを冷静に取り切った羅が1点を返すと次ラックはマスワリで2-3として第6ラックも取って3-3、さらにマスワリで4-3と逆転。
第8ラックは杉山がものにして同点に追いつくが、羅は安定したブレイクから第9ラックもマスワリとして5-4。対してなかなかブレイクが決まらない杉山は苦しい展開となり、チャンスは巡ってくるものの自らのミスでそれを活かすことができず、第10ラックを終わって羅の6-4。
杉山がタイムアウトを取った後の第11ラック、羅のブレイクがイリーガルとなり、杉山に再びチャンスが巡ってくるが、取り切り目前の⑦から⑧でスクラッチ。さらに次ラックではようやく見えた取り出しの①を厚く穴前に残してしまい万事休す。残り7球を淀みなく取り切った羅が、盤石の強さを見せて2024年グランプリイースト2連覇を達成した。
3位タイ・土方隼斗