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「京都は好きな街」羅立文が5大会ぶり2度目の優勝!

2024.02.12

第27回京都オープン

羅立文は完璧なプレーで大会2度目の制覇

3連休の中日となった2月11日(日)に、『サンク(京都市伏見区)』(予選は他10店舗併用)において、『第27回京都オープン』が開催された。ショートゲームのハンデ戦(男子プロ6、女子プロ・アマA5、アマB4)という手頃感も手伝ってか、遠方から団体でエントリーするケースも多く見受けられ、昨年の最多出場を上回る326名の参加者を迎えた。

決勝会場となった『サンク』

ちなみに本大会の過去最多優勝記録は大井直幸と飯間智也の3回。それも飯間の2連(2011-2012)に続いて大井の3連覇(2013-2015)という独壇場ぶり。次点の2回には川端聡とアマチュアの下川晃義が名を連ねていて、どちらも2連覇というオマケ付き。そして昨年に本大会初制覇を遂げ、先日wnt.のプロプレイヤー登録を行った吉岡正登もベスト16シードで参戦。初戦の飯間戦で完封勝利を収めて2連覇に向けて好発進を決めた吉岡だったが、次戦で稲川雄一に敗れて今回5位タイフィニシュに。そして飯間、吉岡は自身の試合が終わるとYouTube配信の解説を担って、大会の盛り上げに寄与していた。

5位タイの吉岡正登は大会の盛り上げに一役買った

こうして深夜にまで及ぶ激闘を制してベスト4に進出を果たしたのは、枠順に羅立文(JPBA)、宮田慎吾アマ(プールステーション)、稲川雄一(JPBA)、弓場将平アマ(ツェット)という、東西プロvs大阪の強豪アマという布陣に。ここで羅はベスト8に続く零封勝利で5大会ぶり2度目の優勝にあと1つと迫った。一方、弓場は稲川を相手に優位にゲームを進めて、追い上げる稲川を振り切る形で決勝進出を決めた。弓場の本大会過去最高成績は2度の3位タイということで、自身の壁を越えての挑戦に。

3位タイ・稲川雄一

3位タイ・宮田慎吾

決勝戦では、舞台と相手がそうさせたのか、それまでの弓場とは違う僅かな誤差が生じる。すると「精密機械」に死角なしとばかりに展開は羅に向かう。解説の飯間も「どこを撞いても(的球が)入る状態」と評した羅は、ベスト8から3試合連続となる完封勝利で2度目の京都オープン制覇を遂げた。

準優勝・弓場将平

終了後には長い1日の疲れも吹き飛ばす笑顔で「長時間お疲れ様でした。頑張りました(笑)」とコメントした羅。さらに「京都は好きな街。来年の京都オープンもそうですが、関西オープンやオールジャパン(全日本選手権)の帰りにも寄りたいです」と、京都への想いも語っていた。今回の参戦も前後に14-1関係の仕事(イベント等)が入っていて、充実の3連休となった様子。

また10年にわたり大会主管の京都府ビリヤード協会の理事長を務めてきた小堀泰次郎氏が、「326名という過去最多の出場者を、しかも東京など遠方からも多数迎えることが出来て嬉しく思います。来年以降も京都が盛り上がっていきたいと思いますので、ご参加ご協力のほどよろしくお願いします」と挨拶。理事長職の勇退に伴い、自身が責任者として迎える最後の大会に接し、参加者や協力者に対する謝辞で締め括った。

「玉のみやこ」を盛り上げてきた小堀泰次郎理事長(写真中)

大会創設30周年の節目を迎える来年は、羅が大会連覇で計3勝で最多勝に並ぶのか、4勝の記録が誕生するのか、はたまた新チャンピオンが誕生するのか。「玉のみやこ」のワンデートーナメントに注目だ。

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