wnt.がトップスターの囲い込みを加速
大井直幸、ジョシュア・フィラーも契約プロに
2023年の年末から2024年の年始にかけて、wnt.(ワールドナインボールツアー)によるワールドトップスター達の囲い込みが進んでいる。12月23日にwnt.の本拠地イギリスのジェイソン・ショウが初めて契約プロとなって以降、先程発表されたジョシュア・フィラー(ドイツ)の加入まで、現段階で19名がwnt.プロとして新シーズンをスタートさせる(1月5日時点のwntプロは以下)。
現在発表されているwnt.の開幕戦となるのは、1月10日〜12日(水〜金)に台湾・台北で開催される『The 2nd Universal Chinese Taipei Open』(台北オープン)で、その後は1月24日〜27日(水〜土)にアメリカ・インディアナ州エリザベスが舞台となる『DERBY CITY CLASSIC』のナインボール部門で、ともにwnt.では3番目のグレードであるランキングイベントとして開催される。ちなみに昨年の開幕戦であった『TURNING STONE CLASSIC XXXVIII』は今回はwnt.には参加していない。
昨年11月に続き、2回目の開催となる台北オープンについてはすでにエントリーリストも発表されており、台湾、フィリピンのトップ勢が大挙参戦するだけでなく、2023年wnt.ランキング1位のフランシスコ・サンチェスルイス(スペイン)が出場。JPBAからも大井直幸、羅立文、ジュリアン・セラディラの3名がエントリーしている。
2023年wnt.ランキング21位の大井直幸がwnt.プロとして発表されたのが1月2日。大井は昨年末に「契約書はすでに届いており、その他プレイヤーの動向を見ながら、年明けにはサインすることになると思う」と語っていたが、その折りの話によれば、wnt.から提示された契約の期限は1月10日とのことだった。
現時点のWPA(世界プール協会)男子ランキングトップ20の内、トップ2のフィラーとヴィクター・ジーリンスキー(ポーランド)を含めすでに10名がwnt.プロとなっている状況の中、3月以降に「非公認であるwnt.に出場したプレイヤーにペナルティを課す」としているWPAはどのような対応をとるのか。真っ二つに割れてしまった2024年のワールドプールシーンの今後にももちろん注目していく。
写真提供/Matchroom Pool