今年のADAM杯はクリスマス決戦
ADAM JAPAN杯 第34回全日本プロ3C選手権@東京・世田谷・ニュー文化
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10年に一度レベルという最強寒波が日本に襲来した週末、23日(土)に『ADAM JAPAN杯 第34回全日本プロ3C選手権』が世田谷の『ニュー文化』を会場にスタートした。全日本プロ3C選手権は前回優勝者、ランキング上位2名及び予選通過者6名というわずか9名のトッププレイヤーによる40点の総当たり戦。もちろんポイントはランキングに加算され、トップは年間MVPの座を獲得することになる。
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会場となっている『ニュー文化』
今大会は元アダム社長、髙平睦生氏が亡くなってから初めてのアダム冠大会ということで、試合前には選手及び関係者によって黙祷が捧げられた。出場9名のうち昨年から連続出場になるのは新井達雄、船木耕司、宮下崇生、梅田竜二、森陽一郎の5名。
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髙平睦夫氏はアダムジャパンの創業者であり、長らく日本ビリヤード界の発展に大きな功績を残した
昨年の大会覇者、新井は今期初戦の東京オープンで準優勝、最新ランキングでは5位。ランキング1位の船木は8月のNIKKA5オープンから公式戦3連勝。前戦ジャパンカップの優勝でトップに躍り出た。ランキング2位の宮下は昨年のMVP。今期も東京オープンとプロトーナメント「GLANZ」戦で優勝しているが、僅差で船木の後塵を拝して今戦を迎えている。
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新井達雄
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船木耕司
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宮下崇生
3位の梅田は今年の全日本覇者。4位の竹島欧はジャパンカップなど4戦で3位タイに入っている。6位の森陽一郎は昨年の今大会で2位。今期はJBSモナークカップとプロトーナメント「GLANZ」戦で準優勝している。
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梅田竜二
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森陽一郎
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竹島欧
8位の田中潤はJBSモナークカップでの優勝が光る。9位の界敦康は東京オープンで3位タイだった。13位の鈴木剛は今期上位入賞こそないが、今大会の最終予選で今期の全関東に勝った船木翔太を競り落として出場権を獲得した。
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田中潤
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鈴木剛
さて、最終戦の注目は何と言っても年間MVP争いだが、今年はほぼ船木耕司と宮下崇生の一騎打ちの様相だ。どちらかが優勝すれば相手の順位にかかわらずMVP戴冠となる。もう一人、梅田竜二にも可能性は残されているのだが、梅田優勝かつ、船木が5位以下、宮下が4位以下という条件を満たさないと逆転はない。
しかし、大会初日を4戦全勝で一歩リードしたのはその梅田。3勝1敗の船木と、3勝1分1敗の竹島がそれに続く。順調に初日を乗り切った梅田と船木に対して、もう一人の優勝候補である宮下は2連勝の後、田中と界に連敗してしまう。優勝を狙うにはもう一敗も出来ない状況だが、二日目初戦の相手が梅田。朝一の試合が、その結果如何で大会の流れが決まってしまう大一番となってしまった。大会2日目は24日(日)11時試合開始だ。