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ブルガリアの注目女子プロにインタビュー①

2023.12.21

World Top Interview_Web CUE'S Edition1

プールの本場アメリカで、プロの存在やビリヤードそのものの認知度アップを目指し、ビリヤードをこよなく愛する男、ジョーイ・ライアン氏がスタートさせた『POOL PLAYER PODCAST』。CUE’Sでは、そこで配信されたフェダー・ゴースト、ジェイソン・ショウ、フランシスコ・ルイスサンチェスといったワールドトップスターのインタビューを読者向けに翻訳、再編集してお届けしてきました。

その第7回目に登場したのが、2022年から本格的に国際トーナメントに参戦し、まだタイトルこそ取っていないものの、いきなりハイアベレージな成績をあげて注目を集めているブルガリアのクリスティーナ・ズラテバ(CUE’S9月号記事はこちら)。

これからはWeb CUE’Sでこの企画を継続していきますが、その第1弾としてここでは、11月に行われた『プエルトリコオープン』会場で、現地取材と撮影をお願いした森覺摩氏が直接話を聞くことができた、ズラテバ続編を2回に渡ってお届けします。

経験をもっと積むことは重要かな

M 早速ですが、CUE’Sに掲載したポッドキャストでは、リモートでフルタイムの仕事をしつつ、プロプレイヤーとして活躍するという、非常にユニークで、これからプロを目指す人にも参考になるお話を色々聞かせていただきました。今現在も二足のわらじを履かれているんですか?

Z そうなの、実際昨日は1回戦の予定だったんですが、私は運良く試合が無かったから1日中ブログラムの仕事をしていました。でもこの仕事は今年いっぱいで辞めるつもりなんです。練習時間が思ったように取れなかったり、仕事の打ち合わせが毎日あるので、試合に遅れたりすることもあったから。完全に辞めずにパートタイムで続けるかもしれないけど、他にもソーシャルメディア関係の仕事も少ししているし、最近スポンサーも増えてきたので、今以上にビリヤードに集中できると思います。

M 今年1年を振り返っていかがでしたか?

Z 去年から色々なトーナメントに参加するようにしていたんですが、今年は本当に色々な国、街に行きました。女性対象のトーナメントでは比較的良い成績を残せたと思います。トーナメントでシングルイリミネーションのステージまで残れたということは、賞金圏内に入ってたってことだし、かなり安定してその成績を出すことができていましたから。残念なのはメジャートーナメントでファイナルまでたどり着けなかったことですね。何度か近づいていたので、来年はぜひファイナルを撞きたいです。

M スパニッシュオープンではミカ・イモネンとかなり接戦でしたね(入れればヒルヒルの⑨で入れスクラッチ。以下動画の10:30:00〜)。

Z ポケットがタイトなのはもちろん、コンディションも難しいテーブルだったので、入れを考えたら余計なスピンを手球にかけられなかったの。

M 以前のインタビューで、ミカ・イモネンの動画(DVD『マスタリングプール』Vol.1〜Vol.3)でビリヤードを勉強したと言ってましたが、本人にそのことは伝えましたか?

Z ミカとは今では友達だけど、ビデオの話はしたことは無かったかも……。ブルガリアでビリヤード始めた時に他のプレイヤーから勧められて彼のDVDを何度も見たわ。だから彼は大好きなプレイヤーのうちの1人なの。でも、彼を負かしたかったけどね、次回こそ(笑)。

M 先程もコンスタントにシングルラウンドまでは行っているというお話でしたが、もう少し先に進むためには何が必要だと思いますか?

Z 正直に言えば、フルタイムで仕事をしつつというのは、上を目指すのであれば無理かなという気はしているの。練習はもちろん、トーナメントでも仕事の疲れがでてしまったり、十分な睡眠が取れていない時があるから。仕事を辞めることで今まで以上に集中できる環境にはなると思います。あとは、経験をもっと積むことは重要かな。アメリカで、バーテーブルのハウストーナメントに出たりしているんですけど、色々な事が学べるし、お金も稼げるしね。先週も、バーテーブルのトーナメントでケリー・フィッシャーと決勝を戦って勝ったの。私にとっては重要な勝利だし、自信にもつながるわ。

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