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wnt.が2024年4月の招待イベント日程を発表

2023.12.20

WORLD POOL MASTERS@ドイツ・ヒルデスハイム

12月19日(火)、Matchroom Pool(マッチルーム)が主催・運営するwnt.(ワールドナインボールツアー)が、2024年のイベントスケジュール発表の第1弾として『WORLD POOL MASTERS』(ワールドプールマスターズ)を4月25日〜28日に開催することを発表した。

この大会は、マッチルームが1993年にスタートさせた、ワールドトップ16名による招待制のトーナメント。これまで日本からは、大井直幸、栗林達、赤狩山幸男、竹中寛、高橋邦彦、川端聡らが出場し、2010年には栗林が準優勝の成績を残している。

昨年に引き続き、wnt.ランキング上位14名+ワイルドカード2名によるシングルイリミネーションで行われる2024年大会は、ランキングイベントではないものの、昨年の優勝賞金は4万ドルと高く、wnt.出場プレイヤーにとっては、ボーナスチャンスとも言えるイベントとなっている。

昨年のwnt.のランキングイベントは、年明け早々にアメリカ・ヴェローナ(ニューヨーク州)で行われた『Turning Stone Classic』でスタートしたが、2024年1月4日〜7日に開催されるTurning Stone ClassicXXXVIIIについては、現段階でランキングイベントとしての発表はない状況だ。

また、1月19日〜27日にアメリカ・エリザベス(インディアナ州)で行われる『2024 DERBY CITY CLASSIC』(ダービーシティクラシック)については、wnt.からの発表はないものの、主催者からは、昨年同様にナインボール部門がwnt.ランキングイベントであることがアナウンスされている。

世界プール協会(WPA)が見せている強硬な姿勢に対し、wnt.は2024年、さらに全世界規模でツアーを拡大していくことを表明している。しかし、膝元でもあるヨーロッパのWPA傘下のヨーロッパポケットビリヤード連盟(EPBF)とその下に連なる各国連盟との関係性、世界各国のプロモーターとの連携強化など、事前に調整すべき要素は多く、これが現段階でランキングイベントのスケジュール発表がない一因となっているとも予想される。

ちなみにワールドプールマスターズの開幕日は、EPBFが主催する年に1度の『ヨーロッパ選手権』の最終日にあたり、2024年もこのままの状況が続くならば、この時期にはヨーロッパのトップ勢も態度を明らかにしているだろう。いずれにしても、水面下でのワールドプールの覇権争いはまだまだ続きそうだ。

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