2024年1月に開催の新たな海外戦発表
INDONESIA INTERNATIONAL OPEN 2024@インドネシア
12月16日(土)、日本プロポケットビリヤード連盟(JPBA)オフシャルサイト上に、2024年1月に開催される国際トーナメント情報がアップされた(詳細はこちら)。
インドネシア・ジャカルタで行われる『INDONESIA INTERNATIONAL OPEN 2024』(インドネシアオープン)は、競技スポーツとしての世界のプールを統括する『世界プール協会』(WPA)、その傘下にある『アジアキュースポーツ連合』(ACBS)が公認するランキング対象のトーナメントで、同時にジュニアを対象としたU17のトーナメントも行われる。
まずインドネシアオープンはテンボールが種目で、本戦出場権をかけたステージ1が16日~19日、本戦であるステージ2は21日〜25日に開催。本戦出場枠は128名、8名×16組のダブルイリミネーションの予選から64名がシングルイリミネーションとなる決勝トーナメントに進出するフォーマット。U17は32名枠でのダブルイリミネーション後に24名による決勝トーナメントが行われる予定となっている。主催はともに『Persatuan Olahraga Biliar Seluruh Indonesia』(POBSI・インドネシアビリヤードスポーツ協会)。
インドネシアオープン、U17トーナメントともに、日本から出場するプレイヤーはこれから選考、決定されることになるが、年末に急遽決定されたこのトーナメントは、1月19日〜27日に予定され、Matchroom Pool(マッチルーム)が推し進めるwnt.(ワールドナインボールツアー)のランキング対象となっている『Derby City Classic』と完全に日程が重なっている。
インドネシアオープンの要項によれば、WPAランキングトップ16がシード選手となっており、wnt.ランキングトップランカーとも重なっているプレイヤー達はここで、また1つ選択を迫られることとなる。公認大会以外への出場に関してそれを制限する強硬な立場を取っているWPA/ACBSと、あくまでプロツアーであり、チャンスを求めるプレイヤーに機会を与えると主張するwnt.との間で続く軋轢が、さらに深まっている状況が明らかとなったと言ってよいだろう。
現在のところ、表立ってWPA/ACBSとwnt.が直接話し合うなどの情報はないが、すでにアジアの中では、ACBSの姿勢に対して、自国のプレイヤーが不利益を被る可能性がある現状に不満を唱える国も出てきているという。2024年のワールドプールシーンは、さらに大会数も増えていく方向に間違いはないだろう。ただ、現状では、WPA傘下のままでいるのか、wnt.に参加するのか、特にトップ選手を擁する世界各国の協会は判断に頭を悩ませている。