圧倒的な強さを見せたヨーロッパが4連覇
The 30th Anniversary Duelbits Mosconi Cup@イギリス・ロンドン「アレクサンドラパレス」
12月9日(土)、イギリス・ロンドン「アレクサンドラパレス」を会場に開催されていたwnt.(ワールドナインボールツアー)を運営するMatchroom(マッチルーム)による今年最後の大イベント 『The 30th Anniversary Duelbits Mosconi Cup』が閉幕。ワールドトップスターを揃えたチームヨーロッパがチームアメリカを11-3で下し大会4連覇を達成した。
大会3日目を終わった段階で9-2と大量リードを奪い、優勝まであと2ポイントと迫っていたヨーロッパは、第1試合のシングルスに、今大会シングルス負けなしのジョシュア・フィラーを投入。対するアメリカはエース、シェーン・バンボーニングで勝利を狙う。
この2人はモスコーニカップのシングルスでこれまで5回対戦してフィラーの5勝0敗。しかし後のないバンボーニングがここで意地を見せて5-2とフィラーを退けて、4日目にして初めて初戦を制した。
続くダブルスは、フィラー&アルビン・オーシャン vs スカイラー・ウッドワード&タイラー・スタイヤーのマッチアップ。この試合は0-2と先行されたアメリカがそこから3連取で逆転。しかし、すかさず同点に追いついたヨーロッパが次ラックのマスワリでリーチをかけると、第8ラックのウッドワードのブレイクノーインからしっかりと取り切って5-3。優勝まで1ポイントに迫った。
今年のモスコーニカップ最終試合となった3試合目、通算14試合目となったシングルスは、ヨーロッパがデビッド・アルケイド、アメリカは大会初出場のシェーン・ウォルフォードが初めてシングルスに登場。この試合はヒルヒルにまでもつれ込む熱戦となったが、ウォルフォードが⑥で痛恨のスクラッチ。ここから冷静に取り切ったアルケイドが勝ち、チームヨーロッパが通算16勝目を4連覇で飾った。
なお、大会MVPには大会序盤のシングルスで2勝を挙げてヨーロッパのスタートダッシュに大きく貢献したフィラーが選出された。
フェダー・ゴーストが加入したアメリカだったが、終わってみれば今回も、ヨーロッパに圧倒的な力の差を見せ付けられる形となってしまった。バンボーニング、ゴーストと同等の力を持つプレイヤーが少なくともあと1人チームに入る状況にならない限り、2019年以降遠ざかっている勝利への道は、来年以降もかなり険しいものとなるだろう。
各チームのメンバーは以下。
【チームアメリカ】
シェーン・ヴァン・ボーニング(FR:836)
フェダー・ゴースト(FR:844)
スカイラー・ウッドワード(FR:811)
シェーン・ウォルフォード(FR:766)
タイラー・スタイヤー(FR:776)
ジェレミー・ジョーンズ(ノンプレイングキャプテン)
【チームヨーロッパ】
ヨシュア・フィラー(ドイツ/FR:847)
フランシスコ・サンチェスルイス(スペイン/FR:841)
ジェイソン・ショウ(スコットランド/FR:831)
デイビッド・アルケイド(スペイン/FR:812)
アルビン・オーシャン(オーストリア/FR:822)
ラルフ・エッカート(ノンプレイングキャプテン)
●初日結果(セットカウント:ヨーロッパ 4-0 アメリカ)
チームヨーロッパ 5-4 チームアメリカ
オーシャン&ショウ 5-2 バンボーニング&スタイヤー
フィラー 5-0 ウッドワード
サンチェスルイス&アルケイド 5-4 ゴースト&ウォルフォード
●2日目結果(セットカウント:ヨーロッパ 7-1 アメリカ)
フィラー 5-2 ゴースト
サンチェスルイス 5-4 ゴースト
フィラー&サンチェスルイス 4-5 バンボーニング&ゴースト
オーシャン 5-0 スタイヤー
●3日目結果(セットカウント:ヨーロッパ 9-2 アメリカ)
ショウ&アルケイド 5-2 ウッドワード&ウォルフォード
ショウ 5-1 ウッドワード
ショウ&サンチェスルイス 3-5 ウッドワード&ゴースト
●4日目結果(セットカウント:ヨーロッパ 11-3 アメリカ)
フィラー 2-5 バンボーニング
フィラー&オーシャン 5-3 ウッドワード&スタイヤー
アルケイド 5-4 ウォルフォード
Match room poolのYouTubeでは、大会ダイジェストが配信中。