平口結貴、呂輝展が初戴冠!
寬仁親王牌 第56回全日本選手権国際オープン
男子テンボール優勝・呂輝展
女子ナインボール優勝・平口結貴
兵庫県尼崎市の『あましんアルカイックホール・オクト』特設会場を舞台に開催されていた日本最高峰のビリヤードトーナメント『寬仁親王牌 第56回全日本選手権国際オープン』。先程男子テンボール、女子ナインボールの決勝戦が終了し、男子は台湾の呂輝展、女子は平口結貴がともに初戴冠を果たした。
まず男子テンボール、準決勝でワールドトップスターの一角であるアロイシウス・ヤップ(シンガポール・FR:830)との激闘を制して決勝に進んだJPBAランキング1位の土方隼斗(FR:799)が台湾の呂輝展(FR:727)と対戦。呂はステージ1からの出場で1週間アルカイックで撞き続け、その間にJPBAトップ勢である羅立文(FR:801)、内垣建一(FR:757)、大井直幸(FR:817)、準決勝では、インドネシアのプングアン・ハイホラン・シンホビン(FR:786)をなぎ倒して勝ち上がってきた。
3位タイ・プングアン・ハイホラン・シンホビン
3位タイ・アロイシウス・ヤップ
準優勝・土方隼斗
この試合は互いに走れない展開が続きながら土方5-4まで進むが、ここから土方が3連取して8-4と引き離す。しかし呂もここから粘ってジリジリと追い上げると、遂に9-8と逆転。しかし10-8でリーチかと思われたところで呂がまさかの⑤ミス。これを拾った土方だったが、次ラックの④でスクラッチしてポイントを献上。すると呂も第20ラックでブレイクスクラッチ。チャンスをもらった土方だったが、回ってきた⑦を痛恨のミス。11-9で呂輝展がステージ1からの出場で見事に寬仁親王牌を獲得した。
(決勝戦動画のアーカイブはJPBA YouTubeから)
(※アーカイブ動画は、Web CUE’S全日本特設サイトからもご覧いただけます)
準決勝でともに韓国勢を圧倒して決勝に勝ち上がってきた河原千尋(FR:748)と平口結貴(FR:717)。JPBA対決でどちらが勝っても初優勝のゲームは、序盤平口が、ラッキーもありながら3-0と先行。ここから河原が2点を返し、そこからは互いに点を取り合いになり平口の7-4。しかし河原が反撃を開始し一気に逆転8-7。ここで決まるかに見えたが、第16ラック河原の⑦-⑨コンビが穴前に残ってヒルヒル。
最終第17ラックで②を巡るセーフティ戦を制したのは河原。ここから取り切るかに見えた河原だったが、まさかの③ミス。サイドへのいやらしいラスト⑨をしっかりと沈めたのは平口結貴。全日本選手権初の決勝進出で見事に初タイトルを獲得した。女子ナインボールのJPBA勢優勝は、2013年大会の梶谷景美以来10年ぶり。
3位タイ・キム・ヘーリン
3位タイ・キム・ボガン
準優勝・河原千尋
(決勝戦動画のアーカイブはJPBA YouTubeから)
(※アーカイブ動画は、Web CUE’S全日本特設サイトからもご覧いただけます)