船木耕司が初開催大会で勝利
東日本プロマスターズ「Tres」戦@Billiards Café Tres
船木耕司は決勝で宮下崇生を下して優勝
10月14日(土)、神奈川県大和市で『東日本プロマスターズ「Tres」戦』が開催された。今回は今年の4月にオープンしたばかりの『Billiards Café Tres』の開店記念としての開催で、「プロマスターズ」としては2015年に『アカデミーZ』でおこなわれて以来になるのだそうだ。大和駅を出てすぐにある「Billiards Café Tres」はJBSのスリークッションが3台、ポケットが2台のお店。広々とした店内には長いバーカウンターもあり、ゆったりとした時間を過ごすことが出来るナイススポットだ。
初のJPBF公式戦開催となった『Billiards Café Tres』
フォーマットは30点ゲーム、10月5日(木)におこなわれた最終予選上位11名にスポンサーシードの奥村健を加えた12名によるシングルトーナメント。今回の目玉はスポンサー様のご厚意で賞典以外に用意されたハイラン特別賞。これは10点ハイランを出せば何人でも、何回でも特別賞を手にすることが出来る。
ハイラン特別賞も用意された
このレベルの選手が揃えばハイランラッシュもあり得ただろうが、試合としては「Tres」は初会場だったこともあってか、計2回に留まったのはちょっと残念。初戦の配信テーブルでいきなり宮下崇生が10点を出したが、船木耕司は初戦の肥田明で9点に終わり、なかなか次が出ない。
惜しかったのは竹島欧で、一回戦の鈴木剛戦、21点から9点ハイランで上がったが、ルール上それで打ち切りのため、ハイラン賞はならず。ポケットの14-1のように、ハイランがかかっていたら継続というシステムがあれば良かったのだが。
スポンサーシードの奥村は5位タイ
スポンサーシードの奥村はベスト8で船木と大接戦を演じ、28-29と先にリーチをかけたが勝利にはあと一歩届かず。ベスト4は宮下崇生が界敦康を、船木が梅田竜二を競り落として決勝へ勝ち上がった。
3位タイ・梅田竜二
3位タイ・界敦康
宮下 vs 船木と言えば、2013年に船木が初優勝した全日本3C選手権決勝が一番の頂上決戦だったが、直近では8月の『GLANZ戦』ベスト4で宮下勝ち、『NIKKA 5 OPEN』決勝で船木が勝ち。昨年から好調同士の一戦は船木が徐々にリードを拡げる展開となり、20-9から船木がランを重ねる。次第に会場内もざわつき始めたが、船木は平然と当て続け、見事に上がりハイラン10点で特別賞をゲットしてみせた。
準優勝・宮下崇生
初戦の9点の時も、決勝の上がり10点の時も、特に特別賞を意識したりすることはなかったとクールに語ってくれた船木。船木は昨年の第1回『NIKKA 5 OPEN』に続いての初代チャンピオン戴冠だ。大会前の時点ではランキング4位だが、11月には『ジャパンカップ』、12月には『全日本プロ3C選手権』とビッグゲームが続くため、まだまだ船木も十分年間MVPを狙える位置にある。1位は宮下崇生で、2位は『全日本3C選手権』を制した梅田竜二。今後のJPBFのランキング争いに注目だ。