大井直幸、小西さみあがタイトル獲得
東海グランプリ&東海レディースグランプリ@名古屋
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男子優勝は大井直幸
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女子優勝は小西さみあ
7月16日(日)、名古屋市太白区の『マーシー』で東海グランプリ&東海レディースグランプリの決勝がおこなわれた。最初の一回転目は男子のベスト16。当日抽選の結果、勝ち上がったトップシードの2名、第2シードの土方隼斗と第5シードの北谷好宏がいきなり対戦することになってしまったが、2013年以来10年ぶりの優勝を目指す土方が大会2勝の北谷を6点に抑え込んで勝利。土方は次で浦岡隆志に勝ってベスト4入りだ。
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3位タイ・杉山功起
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3位タイ・木原弘貴
唯一人のアマチュア、大野周吾朗は小川徳郎相手に先にリーチをかけたがヒルヒルに追い付かれる。しかし小川がブレイクスクラッチ。大チャンスを迎えた大野だったが、シュートミスから大魚を逸してしまった。初戦を凌いだ小川だったが、ベスト8で杉山功起に屈して、関東オープンに続くテンボールのオープン戦連勝はならなかった。
ベスト4は大井直幸 vs 杉山功起、土方隼斗 vs 木原弘貴の組合せとなったが、これがどちらも若手が大健闘。杉山は7-6まで追い上げたがブレイクスクラッチで万事休す。木原は先にリーチをかけたが土方に追い付かれる。最終ラックは数々の修羅場を掻い潜ってきた土方が冷静にテーブルを支配して逆転勝ち。今回はあと一歩の結果だったが、杉山&木原の初優勝はそう遠くないかもしれない。
準優勝・土方隼斗
決勝の大井 vs 土方は2018年決勝と同カード。1ミスが致命傷になるとわかっているだけに緊迫した展開が続いたが、土方5-3リードの第9ラック、大井が1番セーフティ戦を制してからは一気呵成、上がり4連マスで大会5勝目をゲットだ。ちなみに大井の東海初優勝は2006年の第11回大会。それが大井のプロ入り初勝利だったというのだから、本当に時の流れは速い。
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大井直幸は大会5勝目
続いて女子。その同じ2006年以来の優勝がチラついたのが山内公子だ。山内はベスト8で丸岡文子にヒルヒル勝ちしてベスト4入り。2006年10月に千葉で開催されたオータムクイーンズオープン優勝から久々に迎えた大チャンスだったが、準決勝では小西さみあに抑えこまれてしまった。
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3位タイ・佐藤麻子
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3位タイ・山内公子
そしてもう一人、2007年のセントラルレディースオープン以来の優勝にリーチをかけたのが光岡純子だ。光岡は現在JPBA女子ブロック長として大会の運営はもちろん、試合のない時でも次回の大会に向けての調整等で多忙な日々を送っている。正直成績も徐々に下降気味だったが、今期は試合が続くことが逆に刺激になったのか、これで3戦連続決勝シングル残り。決勝日は府川真理、佐藤麻子を倒して2017年の北陸オープン以来の決勝進出だ。
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準優勝・光岡純子
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小西さみあは今期2勝目
しかし、最後の壁はやはり厚かった。今期初戦の関西レディースで優勝、5月の全日本女子プロツアー第2戦でも準優勝している小西が決勝でもゲームを支配。光岡を2点に抑えて今期2勝目を飾った。小西、東海レディースは初優勝だ。今期これまでの女子は栗林3勝、小西2勝、平口&河原1勝と大混戦状態。10月には『MEZZ京都女子オープン』が新設されるなど、今年の女子ツアーは熱い。
次回JPBA全国オープンは9月のジャパンオープンになる予定だ。