ダンジンフーが優勝! 大井直幸は9位タイ
SPANISH OPEN@スペイン・ルーゴ
6月20日~25日(火ー日)、スペイン・ルーゴで行われたナインボールトーナメント『SPANISH OPEN』。『Matchroom Pool(マッチルームプール)』主催で初開催された本イベントは、2019年『全日本選手権』で準優勝の党金虎(ダンジンフー、中国)が優勝を飾った。
256名を64名に絞るダブルイリミネーション、以降はシングル。⑨オンフット、ブレイクボックス採用。
今大会は、党金虎の他、2005年『ナインボール世界選手権』優勝の呉珈慶(中国)など、2022年まで国際大会に参加していなかった中国選手が参戦したことでも話題を呼んだ。
その呉珈慶はベスト32で敗れ、他にもフランシスコ・サンチェスルイス(スペイン)はベスト64、シェーン・バン・ボーニング(アメリカ)やジョシュア・フィラー(ドイツ)はベスト32、フェダー・ゴースト(ロシア)、エクレント・カチ(アルバニア)はベスト8と、優勝候補だったランキング上位選手も姿を消すことに。
ベスト4には、党金虎、スカイラー・ウッドワード(アメリカ)、マーク・ビスタボッシュ(オランダ)、ピジュス・ラブティス(リトアニア)と誰が勝ってもマッチルームイベント初優勝の面々。
マーク・ビスタボッシュ(オランダ)
党金虎(中国)
党金虎はウッドワードを11−5、ビスタボッシュがラブティスを11−10で破った決勝戦。
序盤は党金虎が5−2でリードするも、2度のスクラッチで逆転されると、その後はビスタボッシュがリードし、党金虎がそれに食らい付いていく展開。第20ラックで党金虎が10−10に追い付くも、党金虎のセーフティをビスタボッシュが空クッションのスーパーショットで返し、2点取って12−10のリーチ。
その後党金虎が1点返し、第24ラックはビスタボッシュが⑦縦バンクを決め、残り⑧⑨で勝利というところまで来たが、⑧のバンクをミス。12−12のヒルヒル戦となった最終ラックは、①のセーフティ戦を党金虎が制し、残り球の難しい配置を全て取り切って優勝を果たした。
大井直幸
なお、日本からは大井直幸、吉岡正登が出場。吉岡はダブルイリミネーションラウンドで2敗を喫し、大会終了。大井は決勝トーナメントのベスト64に進出後、ジョナス・コーンメッサー(オーストリア)に10−6、マリオ・ヒー(オーストリア)に10−7で勝利後、ベスト16で柯秉逸(台湾)に4−10で敗れ、9位タイで大会を終えた。