アマナイン開幕!
全日本アマチュアナインボール選手権大会@尼崎・アルカイックホール
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会場となっているアルカイックホール
間もなく夏がやっている梅雨の6月24日(土)、兵庫県尼崎市の『アルカイックホール』で今年の『全日本アマチュアナインボール選手権大会』がスタートした。本大会はコロナ禍で20年、21年と連続で開催中止を余儀なくされたが昨年から再開。第47回A級に128名、第39回B級に128名、第24回女子級に64名が全国から集まった。特設会場の新羅紗でナインボールが出来るということで全国的に人気の本大会だが、今年は先日おこなわれた都道府県対抗同様、羅紗にブリエのロイヤルブルーを採用。長年見慣れたアルカイックホールもすっかりイメージが変わった印象だ。
また本大会の開会式に先立ち、アマナイン主催者である全国ビリヤード場連合会会長、友次正明氏に対して、友次氏の長年に渡る日本のビリヤード業界における多大なる貢献を讃えて、『BCJ』(一般社団法人日本ビリヤード商工連合会)より友次氏の「ホール・オブ・フェイム」(日本撞球殿堂)入りが発表され、BCJ会長の銘苅朝樹氏より、全国ビリヤード場連合会副会長の竹本公訓氏に感謝状が手渡された。「ホール・オブ・フェイム」入りは2019年度の矢西靖明氏以来4年ぶり11人目となる。
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銘苅朝樹BCJ会長(左)、竹本公訓全国ビリヤード場連合会副会長
アマナインのフォーマットはナインボールのシングルイリミネーション、A級9ラック先取、B級7先、女子級6先。日頃撞くことのない特設台でビリヤードが出来る反面、A級とB級は土曜日の朝一の試合に負けてしまえば、あとはレフリーを担当しても午前中に終了となってしまう。出場選手に一律10戦前後が保証される都道府県対抗とはここが大きく違うところだ。
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昨年のA級優勝者の織田賢人による選手宣誓
初日のA級とB級は3回戦まで進むのが通常のスケジュールだから、2日目に残れるのは両級合わせて70名前後でしかない。もちろん勝てば良いだけの話だが、特設台の新羅紗で甘目のポケットでのゲームは非常にリスキー。A級戦だと快調に3、4点連取したところで、一球のミスからあっという間に逆転されるというケースが簡単に起こりえるのだ。また今年は例年以上に「転がる」ようで、参加選手は一様に手球コントロールに苦しんだようだ。
そんな中、A級で気持ち良さそうに勝ち上がって来ているのが、昨年覇者の三重の織田賢人、先週のグランプリイーストでベスト16に残った神奈川の林武志、現球聖位で東京の小宮鐘之介の3人だ。いずれも3回戦を勝ち上がり、4回戦(ベスト16)まで駒を進めている。A級とB級はベスト8で再抽選となるのだが、ベスト16で激突する織田と林の一戦に注目だ。
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林武志
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小宮鐘之介
大会2日目の25日(日)は朝一から女子級がスタート。今年は昨年覇者、増田真紀子が連覇にチャレンジする。増田は初戦に快勝して好スタートを切った。本日は女子級の進行具合に応じてA級とB級もスタートし、16時過ぎには3クラスの決勝戦がスタートする予定だ。
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増田真紀子