決勝日の戦いが進行中!
2023 全日本女子プロツアー第1戦@FJD HUSTER・大阪
3月11日(土)、大阪で『2023 全日本女子プロツアー第1戦』がスタートした。今年度の女子ツアーは1月末の関西レディースオープンに続いて2戦目だ。女子ツアーとしては初の開催地となる藤井寺の『FJD HUSTER』にはダイヤモンドが6台、ブランズウィックが3台の計9台が設置されているが、そう、このダイヤモンドは昨年10月のジャパンオープン決勝会場で使用されたテーブル。好天に恵まれて汗ばむくらいだったこの日、藤井寺に集まったのはプロ29名、アマ22名。フォーマットは9ボール7先の勝者ブレイク、予選ダブルの勝者側8名、敗者側8名に残れば決勝日のベスト16進出となる。
会場となっている『FJD HUSTER』
今期は久々に女子ツアーが賑わいそうだ。関西レディース、関東レディース、大阪クイーンズ、東海レディース、ジャパンオープン、北陸オープンとオープン戦が6戦、全日本女子プロツアーは現在、大阪、千葉、愛知、神奈川の4戦がアナウンスされており、何事もなければここに全日本選手権が加わるはずだ。コロナ前の2019年には計12戦おこなわれていたから、開催状況としてはほぼ4年前と同じというところまで戻ったことになる。
佐藤麻子
さて、ダイヤモンドとくれば、昨年のジャパンオープンで彗星の如く女子ツアー初優勝を成し遂げた佐藤麻子から入らざるを得ない。村松さくらとのヒルヒルを制して決勝日に残った佐藤は「ダイヤモンドはイメージも良いので撞きやすいです」と決勝日の朝に話してくれた。佐藤はベスト16で昨年の全日本女子プロツアー京都の覇者、丸岡文子と対戦する。
河原千尋
関西レディースでランキング1位の座を平口に譲ったものの、今回キッチリ1位奪還に成功した河原千尋は勝者最終で浜西由希子に敗れて敗者側へ。それでも敗者最終では高木まき子を完璧な内容で退けてベスト16進出。ランキング2位の平口結貴も勝者側から勝ち残っており、決勝日は熾烈なトップ争いの舞台になるだろう。順当なら両者は準決勝で対戦する。
予選日に最後に残ったのは夕川景子とアマチュアの土井佐希子の一戦。試合は土井が5-2とリードを奪うも夕川が徐々に巻き返し、6-4から6-5に。時計は既に23時を回っていた第12ラック、夕川が⑥で入れラッチ。ラック近くに⑨、近くの長クッション沿いにはまっすぐ⑦と⑧が並ぶ。土井は迷わず7-8コンビに行って⑧イン。だがこの手球に余計な力が入ってしまったのか、少し引いた手球がサイドポケットに噛んでしまう。土井、無念のファールからヒルヒルとなり、最終ラックの②でフリーボールが回ったものの取り切れず夕川が逆転勝ち。長時間の試合でも折れないメンタルの強さはさすがの一言だ。
決勝日に残ったのは全てプロの16名。12日(日)は10時のベスト16からスタートしている。