羅立文が年間MVP獲得!
2022年JPBA男子プレーバック
大井直幸
『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)が主催として開催された男子プロビリヤードの公式戦。今年行われた公式戦を一挙振り返る。
男子プロの開幕戦は、女子プロと同じく4月23日〜24日(土・日)に行われた『第38回関東オープン』。既に東日本ブロックを対象とした『東日本グランプリ』が開幕していたが、西日本ブロックも含めた全国大会の開催は本大会が開幕戦にあたる。結果は、2020年から海外を拠点としてトーナメント活動を行っていた大井直幸が嶋野聖大を決勝戦で下し、久々の国内戦参戦で優勝を果たした。
羅立文
5月21日〜5月22日(土・日)、東京・池袋の『ビリヤード・ロサ』にて『第50回全日本14-1オープン選手権』が開催。羅立文が大会5度目の優勝を飾った。決勝戦は互いに大会4勝ずつの14−1巧者・羅と高橋邦彦との戦い。羅がビハインドの状態からセーフティを空クッションで攻略し、鮮やかな逆転勝利だった。
栗林達
9月17日〜18日(日)、愛知を舞台とした『第27回東海グランプリ』が3年ぶりに開催。栗林達と塙圭介のファイナルは、8−2で栗林が勝利し、18年の北陸以来の全国オープン優勝を果たした。
飯間智也
10月23日(日)には国内最大オープン戦『第35回ジャパンオープン』が開催。飯間智也がベスト8から神箸渓心、羅立文との対戦でいずれも劣勢を跳ね返して決勝に進出。内垣建一との決勝戦ではヒルヒルにもつれる激闘を制し、初優勝を飾った。
男子プロの全国を対象とした大会は今年4戦開催され、東西対決のファイナルとなったジャパンオープン以外の3戦は「東日本同士」のファイナルだった。
竹中寛
東日本ブロック、西日本ブロックに分かれて行われた東西グランプリは、西日本が4戦、東日本は6戦開催された。
西日本グランプリは、第1戦を今年プロ入りを表明した神箸渓心が竹中寛に勝利して優勝。第2戦が北谷好宏、第3戦は原口俊行、第4戦は竹中寛が優勝したことで複数勝利を挙げた選手は現れず、2度ファイナルに進出した竹中が西日本ランキング1位に輝いた。
羅立文
全6戦行われた東日本グランプリは、第1戦から栗林達、持永隼史(アマ)、土方隼斗、羅立文の3連勝。3度の優勝、1度の準優勝という圧倒的な成績で羅が東日本ランキング1位を獲得した。
東西ブロック、全国大会の戦績、そしてコロナ禍を含む2020〜2022年のポイントを合算した結果、全国統一ランキングは勝数・アベレージともに抜きん出た羅立文が2010年以来の年間MVPを獲得した。2位以下は、内垣建一、栗林達、土方隼斗、大井直幸と続く。
写真/On the hill!、Akira TAKATA