宮下崇生が公式戦単独4勝でMVP獲得!
2022年JPBFプレーバック
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『公益社団法人日本ビリヤード協会』(NBA)並びに『日本プロビリヤード連盟』(JPBF)が主催として開催されたキャロムビリヤードの公式戦。今年行われたプロ公式戦を一挙振り返る。
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JPBFの開幕戦は2月19~20日(土・日)、『第28回東京オープン』。優勝を飾ったのは界敦康で、韓国スリークッションプロツアー『PBA』に参戦していた空白期間も含め、2017年『全日本スリークッション選手権大会』以来の公式戦優勝となった。
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2019年大会以来、東京・成増の『ACTホール』特設会場で5月に開催された『第79回全日本スリークッション選手権大会』。梅田竜二が7年ぶり4度目の優勝を飾った。決勝戦は全日本初優勝を目指す小野寺健容との対戦。序盤は小野寺優勢の状況だったが、梅田が13点ランを出して逆転。大会ハイラン、ベストイニングゲームをどちらも更新しての優勝となった。
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7月24日(日)、今年初開催となった『第1回NIKKA5 OPEN』。15点・3セット先取のセットマッチで行われた本大会。2大会連続決勝進出の小野寺健容と船木耕司との決勝戦。結果は船木が3セットストレート勝ちで初開催優勝を手にした。
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ここからは宮下崇生が4大会連続優勝を飾る。まず7月31日(日)、『第2回日本海オープン』では決勝で新井達雄を下し今シーズン初優勝。そして8月14日(日)の『第71回全関東スリークッション選手権大会』では竹島欧に勝利し2勝目。10月8日(日)の『第18回GLANZ戦』では公式戦2戦連続の同カードファイナル・竹島に勝利し3勝目。4勝目は10月15〜16日(土・日)の『第31回ジャパンカップ』。決勝戦で米山聡を下しての優勝だった。
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シーズン最終戦は11月26日〜27日(土・日)、『第33回全日本プロスリークッション選手権大会ADAM JAPAN杯』。9名によるリーグ戦で優勝者を決定する本大会。新井達雄が5勝1敗2分で今シーズン初優勝を飾った。
結果、宮下が公式戦4勝を挙げて2020年シーズン以来2度目のMVPを獲得。全国規模の公式戦で複数回の優勝を挙げたのは宮下だけだった。2位以下は、船木、梅田、新井、小野寺と続く。2023年のランキング対象公式戦は、2月4日〜5日(土・日)『第29回東京オープン』で開幕予定だ。
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また、2022年の日本のスリークッションシーンは、国内に止まらず海外でも活躍を見せた。『第10回世界女子スリークッション選手権大会』では、西本優子、深尾典子がともに3位タイ、銅メダルを獲得。
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韓国スリークッションプロツアー『PBA/LPBA』では、女子のLPBAに出場している肥田緒里恵、東内那津未が第3戦、第5戦で優勝を達成。世界選手権でも、韓国のプロツアーの舞台でも日本女子スリークッションの強さを見せ付けた1年だったと言える。2023年も、国内外問わずスリークッションシーンの盛り上がりに期待したい。