陳佳樺インタビュー「番外編」
12月2日(金)発売「CUE'S 1月号」
12月2日(金)発売の最新号「CUE’S 1月号」。本編では、日本でも多くのファンがいる陳佳樺(台湾)のインタビューを、JPBA北山亜紀子プロ取材の元でお届けしています。今回は誌面には収まり切らなかった部分を「番外編」としてお届けします。誌面ではビリヤードに捧げた生い立ちや、『ジャパンオープン』や『カナダオープン』優勝に関するインタビューを収録しるので、こちらも併せてお楽しみください。
●陳佳樺(チェン・ジャーファー)プロフィール
イングリッシュネーム/Amber
出身/台湾・苗栗出身
生年月日/2000年3月27日(22歳)
利き手/右利き
血液型/A型
キュー/サウスウエスト
コーチ/父親、周婕妤
学歴/莊敬高職(高校)卒業、宏國德霖科技大學4年生
強み/集中力
弱み/自信が足りない
趣味/お化粧すること
主なタイトル
2014年/ジュニアアジア選手権ダブルス 優勝
2015年/アジア選手権女子シングル 優勝
2016年・2018年/ジュニア世界選手権女子の部 優勝
2019年/ジャパンオープン 優勝
2022年/カナダオープン 優勝
北山亜紀子プロ(左)、陳佳樺(右)
●陳佳樺との出会い(文/北山亜紀子)
私が初めて彼女の存在を知ったのは、4〜5年ほど前の『台塑盃(タイソーベー)』。
台塑盃とは、『台湾プラスティック』という総資産20兆円(!)の大企業(近年のアジア選手権の冠スポンサーでもある)が協賛する試合で、男女混合ハンデ戦。
ハンデは女子は4、男子6からで、賞金獲得でどんどん上がっていくシステム。以前は青天井だったけれど、勝ちすぎた張榮麟がハンデ15になり、更に優勝。これ以上はあまりに多すぎると、上限15に。
陳佳樺は確かハンデ6で出場していた。「うわぁ……まだ子供なのに、入れるなあ! っていうか、上手い!!」と驚きながら見ていると、運営していた人が「この妹妹(メイメイ=女の子)には誰も敵わないよ。ハンデ4で優勝して5に上がって、ハンデ5でまた優勝して6に上がったところだけど、今日また優勝しそうだ」。
ちなみに彼女はその日優勝してハンデ7に上がり、後日また優勝して8に上がった。ハンデ8は、男子のトップアマ相当のレベルにあたる。当時高校生だった女の子が既にそのレベルだったのだ。
「ついに、トップアマのお兄さんたちと同じハンデになった!」とFacebookに喜びのポストをしていたのを今でも覚えている。
今年の海外遠征時
●番外編
北 生年月日は19……何年?
陳 2000年の……。
北 2000年! 若いなあ。
陳 もう22歳になるんです。
北 見えませんね。欧米だと、特に子供だと思われるでしょう。
陳 はい、15歳とかに見られて、子供扱いされちゃいます。おかげで、みなさんすごく優しくしてくれます(笑)。
北 好きな食べ物は?
陳 カナダで食べたデニーズとか、ウェンディーズも美味しかったですけど、でも、やっぱり台湾料理が良いなあ。魯肉飯(ルーロウファン)、鹽酥雞(イェンスージー)、清粥小菜(チンゾーシャオツァイ)……。
北 海外に長く居ると、自国の食べ物が恋しくなりますよね。台南来てくれたら、美味しいものたくさんご馳走しますよー!
陳 絶対行きます!
北 動物は好きですか?
陳 はい、実家で犬と猫を飼っています。
北 うちの犬は自分を人間だと思って威張ってて、しかも私を下に見ているのか、私をいじめるんです。悪い子で、私のことを噛むのよー。それでも可愛いですけど(笑)。
●日本のビリヤードファンへメッセージ
「YouTubeチャンネルはじめました! チャンネル名は『娃娃臉殺手 Babyface Assassin』です。今回の3ヵ月の旅で、たくさんのビリヤードファンの皆さんと知り合い、応援していただきました。今後はこのチャンネルを通じて更に多くの皆さんと繋がり、ビリヤードの外の世界の皆さんにもこのスポーツを、そしてわたしとロビー(カピト【香港】)の2人を知ってもらえたら嬉しいです。わずか5分の最初の1本をあげるために、ほとんど徹夜で作業しました。まだ不慣れですが、これから色んな動画をアップしていきますので、日本の皆さんも、ぜひ観てください。よろしくね!」