チャンピオン決定は間もなく!
第69回全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会@愛知・名東スポーツセンター
会場となっている『名東スポーツセンター』特設会場
冬の気配が近づいてきた11月26日(土)、愛知の『名東スポーツセンター』を会場に、アマ連(JAPA)の全国大会『第69回全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会』(アマローテ)が開幕した。名人戦より早くに始まったアマ連最古のタイトル戦であり、A級192名、B級128名、女子級64名の約400名が一同に集まる国内アマチュア界最大のイベントだ。
また全クラスで本場のアメリカでも少なくなった完全ダブルイリミネーションというフォーマットを採用。30台のテーブルを並べた会場で、2日間かけて800試合を消化する運営サイドの洗練された進行は本当に素晴らしい。
A級は180点ゲーム。先日の名人戦で防衛に成功したディフェンディングチャンピオン、埼玉の喜島安広が不参加となったが、頂点を目指す優勝候補がひしめく大激戦であることに変わりはない。名人戦でその喜島に挑んだ滋賀の林秀忠は勝者側3連勝で順調に勝ち上がっていて、心機一転の活躍に期待したい。
林秀忠は初制覇に向けて2日目に勝ち上がり
地元愛知勢は昨年準優勝だった島田隆嗣、9月のマスターズを制した田尻大悟は共に既に敗者側に回っているものの、黒宮真、松本真明が勝者側。優勝経験者では第58回を制した静岡の渡邊覚、第63回を制した千葉の醍醐雅人が勝者側で勝ち上がっている。
昨年B級に勝った東京の宮本琉成は無事選手宣誓の大役を果たして歴戦の猛者が集うA級に挑んだが、勝ち負け負けと初日で終了になってしまった。宮本と共に将来が期待されるのが岐阜の織田賢人。4月の全日本、6月のアマナインに勝ち、先週はアメリカで世界ジュニアに挑んで帰国したばかりでの参戦だったが、さすがにローテーションは少々勝手が違ったか、負け勝ち負けでこちらも二日目に残れず。
A級初挑戦の宮本琉成は惜しくも敗退
女子級は120点ゲーム。こちらは昨年の優勝から3位まで、神奈川の坂田夕紀、大阪の増田真紀子、福島の五十嵐美妙子が揃って参戦し、皆が勝者側を戦っている。織田と共に世界ジュニアに参戦していた神奈川の谷みいなは、勝ち負け勝ちで敗者側からの巻き返しを狙う。
昨年覇者の坂田は順調に勝ち進む
27日(日)は決勝日。現在、会場では2日目の戦いが進行中。どのクラスもこの先は敗者側に落ちれば試合の連続となる。例年通りのスムーズな進行となれば、日本 vs コスタリカのキックオフ前には今年度のチャンピオン達が誕生しているはずだが、完全ダブルイリミの今大会では、決勝で勝者側が敗れた場合、プレーオフ突入となるだけに終了時間は予測しづらい。アマ連サイトではYouTube Liveと共に随時試合結果も更新しているので、是非注目して貰いたい。