東海グランプリ初日、3年ぶり開催でエントリー大幅増!
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9月17日(土)、3年ぶりとなる「第27回東海グランプリ」「第22回東海レディースグランプリ」の予選がおこなわれた。東海地方での久々の全国オープン開催とあって、エントリーは男女共3年前より大幅増となった。
しかし、これが結果として大会運営的には大きな支障をきたすことに。9名増で58名参加となった女子は21時過ぎにはベスト16まで終了したものの、168名のエントリーとなった男子は試合がなかなか消化出来ず、全4会場で終了時間が深夜0時を超える異常事態となってしまった。
最後の一人、正﨑洋行が勝ち上がったのが2時10分……。決勝日は試合開始時間を1時間遅らせる緊急措置がとられる事態となった。昭和の時代にはてっぺんオーバーはしょっちゅうだった、という声も聞かれたが、何を言っても今は令和。次回以降の改善に期待したい。
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今年は東海アマの当たり年。5月のグランプリウェストで神箸渓心が初優勝を飾り、6月の全日本アマローテを勝ったのはジュニアの織田賢人。そして先週おこなわれたマスターズでは田尻大悟が初優勝を遂げている。全国に名前を轟かせた3名が揃って参戦した今大会だが、結論から書けばプロの壁は厚かった。予選最終となるベスト32まで進んだのは神箸渓心のみで、その神箸も北谷好宏に敗れて決勝日進出はならなかった。
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決勝日に勝ち上がったのはJPBA勢15名とアメリカのラファエル・ダブレオで、すべてプロという結果になった。プロで特筆すべきは九州勢の活躍。前述の北谷好宏に加えて、弟の北谷英貴は第1シードの羅立文に最終でヒルヒル追い付いてマスワリフィニッシュ。能勢勇作は竹中寛を、正﨑洋行は土方隼斗を下して決勝日に残り、実に四分の一を九州勢が占める結果になった。
また、前回準優勝だった東條紘典、先週オーストリアの世界チーム戦に参加したばかりの栗林達と吉岡正登も無事勝ち上がっている。
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女子ではアマチュアの活躍が目立った。ベスト16にはジュニアの谷みいな、全日本アマローテに勝った増田真紀子、さらに兵庫の中平美輪の3名が勝ち上がったが、残念ながら決勝日には残れず。惜しかったのは谷。夕川景子を相手に先にリーチをかけたのだが、ヒルヒルに追い付かれ、最終ラックはサイドバンクが決まらず惜敗となってしまった。
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女子もオーストリアでおこなわれた10ボール世界選手権に参戦した河原千尋と平口結貴が揃って勝ち上がったきた。決勝日は男子ベスト16、女子ベスト8から。北谷好宏と河原千尋は連覇をかけた戦いとなる。
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