土方隼斗が今季初優勝!
東日本グランプリ第3戦(GPE3)@プールカイザー
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6月11日〜12日(土・日)に千葉県習志野市の『プールカイザー』で開催された『東日本グランプリ第3戦(GPE3)』(11日の予選は複数会場併用)。土方隼斗が2022年公式線初優勝を飾った。
フォーマットは、テンボール8ラック(予選は10ラック)・勝者ブレイク・ランダムセルフラックが採用。グランプリでは今回が初のテンボールフォーマットだったが、決勝日の16名中アマチュア選手が4名(神箸渓心、林承豊、高野正三、中野雅之)、女子プロの平口結貴が進出する特徴的な大会でもあった(他9名は男子プロ)。
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女子プロ史上初グランプリ5位タイ:平口結貴
そのアマチュア選手4名中3名がベスト16を突破(神箸渓心、林承豊、高野正三)、平口も西嶋大策を破ってベスト8に進出。ベスト8では羅立文に敗れたものの、5位タイの記録は女子プロ史上初の快挙だった。
ちなみに、ベスト16は2回転に分けて行われ、ともに観戦者による勝者当てTOTOが行われたが、ベスト16での全問正解者は出なかった。
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3位タイ・ベストアマ賞:神箸渓心
アマチュア選手の中で注目を集めたのは、今年の『西日本グランプリ第1戦(GPW1)』『全日本スヌーカー選手権大会』優勝を果たしている神箸渓心。神箸はベスト16で『GPE1』優勝者の栗林達、ベスト8で小原洋平と男子プロ2名を破ってベスト4に進出。他のアマチュア選手はベスト8で敗れたため、この時点でベストアマ賞は確定させていた。
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3位タイ:内垣建一
波乱含みの大会だったが、神箸を除いてベスト4に進出したのは土方隼斗、羅立文、内垣建一とグランプリトップランカーの揃い踏み。準決勝の対戦(土方vs内垣、羅vs神箸)は土方、羅の2名がほぼミスなくゲームを作り、ともに8−2のスコアで快勝。神箸の東西グランプリ制覇は、現在JPBAランキング1位の羅に阻まれる形となった。
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準優勝:羅立文
土方、羅の決勝戦、羅はゲーム開始から2連続ブレイクノーインで波に乗りきれない展開。一方の土方はマスワリを小気味良くはさみながら得点を重ねる。中盤以降、羅は空クッションやジャンプショットなどのスーパーショットを挟んでギャラリーを湧かせながら反撃するが、フロックイン(コールショットのためミス扱い)や⑩ミスなど、らしくないプレーがあり得点を重ねることができなかった。終盤、土方が6−4で優勢の状況から、羅のブレイク後の配置を取り切り、最後はマスワリでフィニッシュ。8−4で勝利を飾った。
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優勝:土方隼斗
これで土方は今季初優勝。GPEのプールカイザー戦では、2019年『GPE6』に続く2連勝を飾っている。
次のGPEは、7月16日〜17日(土・日)、横浜・鶴見の『アロウズビリヤード』にて開催予定だ。
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左から3位タイ:内垣建一、準優勝:羅立文、優勝:土方隼斗、3位タイ・ベストアマ賞:神箸渓心