埼玉Aチームが3度目の制覇!
第56回全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権@和歌山・ビッグホエール特設会場
優勝・埼玉Aチーム
6月5日(日)、『第56回全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権』の大会2日目がおこなわれた。まずは各ブロックの戦況から。沖縄と東京Aの鍔迫り合いとなったAブロックは最後まで縺れたものの、33勝を挙げた沖縄が1勝差で競り勝つ。直接対決3勝2敗の結果がそのまま出てしまった形だ。
連覇を狙った奈良はブロック4位で終了だ。Bブロックは37勝を挙げた埼玉Aが2位の大阪Aに5勝差を付けて圧勝。Cブロックは前日終了時点で4位だった静岡Aが大躍進。2日目を17勝3敗で駆け抜けて最終的には38勝をマーク。滋賀Aは37勝の1勝差で涙を飲んだ。
ちなみに静岡Aと滋賀Aの直接対決は静岡の3勝2敗だった。しかし滋賀Aの1番手、山中康寛が10戦全勝でMVPを獲得。2位にも9勝1敗の大橋正寛が入り、来年の雪辱に希望の光を残した。Dブロックは愛知Aが神奈川Aに4勝差となる33勝を挙げて準決勝に進んだ。
MVPを獲得した滋賀Aチームの山中康寛
勝ち上がりの4チームは全て大会優勝歴があり、埼玉が2勝(2016年&17年)、静岡(2012々)、沖縄は1勝(2014年)。愛知は3勝しているものの、2003年に会場がビッグホエールに移ってからは優勝旗を手にしていない。抽選の結果、準決勝は沖縄 vs 埼玉A、静岡A vs 愛知Aという組合せに。
4位・愛知Aチーム
沖縄 vs 埼玉Aは2017年決勝の再戦。沖縄は1番手120-0、5番手120-3と先にリーチをかけたが、2~4番手は埼玉Aが勝って決勝進出。静岡A vs 愛知Aでは静岡Aが先に3勝を挙げて愛知Aを振り切った。3位決定戦では沖縄が3勝2敗で愛知は4位。ちなみに沖縄の5番手、宮城龍馬が今大会唯一のAハイランを出してハイラン賞を獲得だ。
3位・沖縄チーム
ハイラン賞を獲得した沖縄チームの宮城龍馬
決勝、埼玉A vs 静岡Aは、準決勝では敗れた埼玉の5番手、喜島安広が渡邉覚に勝ち、1番手の奈良崇、4番手の建川雄司も勝って、埼玉Aが3勝2敗で5年ぶりの優勝をもぎ取った。静岡Aは個人成績で秋本真吾が3位、小泉毅朗が4位に入ったが優勝旗には届かなかった。
決勝戦、喜島安広 vs 渡邉覚の5番手対決はライブ配信テーブルで行われた
大会3勝目を挙げた埼玉Aだが、3大会全てに出場したのは建川雄司と喜島安広の二人だけ。建川雄司は9勝1敗で個人7位、準決勝&決勝も連勝してチームの優勝に多大な貢献を果たした。また8勝2敗で個人12位に入った本間俊行は大会初優勝。
準優勝・静岡Aチーム
余談だが、昨年入籍した本間はコロナ禍のために新潟の実家になかなか帰れず、今年のGWにようやく新妻を地元に連れ帰ったそうだ。「良い仲間達と優勝出来たことが嬉しいです。でも後半は納得いかない内容だったので、また和歌山にリベンジしに来たいです。嫁さんが色々とサポートしてくれたので、試合に集中できました。本当に感謝です」とは本間のコメントだ。
8勝2敗で自身初の優勝に貢献した埼玉Aチームの本間俊行
新たな週のスタートは、来年の都道府県に向けたスタートでもある。JAPAのライブ配信を観ながら、戦いの場に集えなかった悔しさを噛み締めた連盟員も多かっただろう。来年こそはと、日々の練習にも力が入るはずだ。更に6月19日(日)には名人戦の関西予選がスタートし、秋にはマスターズ、全日本アマローテと、JAPAの一年が巡っていく。そう、平和があってこそ、未来への愉快な予想図を描けるのだ。