平口結貴が今季初優勝!
大阪クイーンズオープン@大阪・マグスミノエ
5月29日(日)は大阪クィーンズオープンの決勝日。3つ勝てば優勝のベスト8から熱戦はスタートした。ベスト16以降はナインボール7ラック先取の勝者ブレイク。
栗林美幸
本来ならランキング1位の河原千尋と2位の栗林美幸が対戦するのは決勝のはずだが、栗林が勝者最終で光岡純子に敗れたために、敗者抽選で河原の山に入ってしまった。相手の実力を知り尽くしている両者だけに初戦から大接戦となるも、6-4と先に河原がリーチ。しかし、ここから取り切り2連マスで栗林が逆転勝利。また、予選からの再戦となった高木まき子 vs 浜西由紀子は浜西が5-0とジャンプスタートに成功し、高木の反撃を2点に抑えて勝ち上がり。
佐藤麻子
ベスト4では土師理恵子に勝った平口結貴が5-0スタートから栗林を突き放し、公式戦3戦連続の決勝進出を決める。反対の山では浜西が初決勝を目指した佐藤麻子を抑えこんで2019年1月の関西レディースオープン以来のファイナル入りだ。
決勝序盤、平口の出しミスからの⑨穴前残し、マスワリで浜西が2-0とリード。だが、浜西の勿体ない④ミスからマスワリ2発を絡めて5-2と逆転。ホームでの決勝だけに何とか巻き返したかった浜西だが、6-3から⑧を難しくしてしまい、これをミス。平口が残り球を決めて大阪クィーンズ初優勝を飾った。
「2020年の関西レディース以来、2年4ヵ月ぶりだったこともあって、やはり試合に出るのは楽しいなと思いました。でもさすがに今日は昨日の疲れが残っていたと思います」
勝っていれば富山で開催された2011年の全日本女子プロツアー第2戦以来、実に11年ぶりの公式戦優勝だった浜西だが、あと一歩届かなかった。
「3年前の大阪クィーンズが準優勝でした。関東レディースでも準優勝でしたし、決勝戦で勝ちきれないというのが自分の課題だと思っていたので、最後まで気持ちが切れないように頑張りました。今回初めて大阪でも優勝することが出来て嬉しいです」
2016年にプロデビュー戦の関東レディースオープンで優勝した平口結貴。翌年にはジャパンオープンを制し、今大会前までに公式戦計5勝をマーク。記憶に残る鮮烈な優勝のイメージが強い平口だが、準優勝を数えてみると8回もあり、コロナ前の2019年には6回決勝を撞いたにも関わらず、全日本女子プロツアーの1勝のみだった。とはいえ、これだけの好成績を挙げていることを評価されるべきだろう。ちなみに平口はデビュー年以降、コロナ禍で公式戦がなかった2021年を除いて毎年1勝ずつしている計算になる。今年は2戦目で片目を開けた平口、果たして年間2勝目をゲットすることが出来るだろうか。次回女子公式戦は7月後半、京都で全日本女子プロツアーが予定されている。
左から3位タイ:栗林美幸、優勝:平口結貴、準優勝:浜西由紀子、3位タイ:佐藤麻子
写真・文/on the hill!