梅田竜二が7年ぶり4度目の全日本制覇!
第79回全日本スリークッション選手権大会@アクトホール
5月3日〜5日(火祝ー木祝)の期間、特設会場『アクトホール』(東京・成増)で開催された『第79回全日本スリークッション選手権大会』。結果は、梅田竜二が7年ぶり4度目の優勝を飾った。
会場『アクトホール』
2019年以来の特設会場、有観客開催(昨大会は『Billiards Kobayashi -BRIGHT-』にて無観客開催)で、「ダイナスフィア」製のボールが今大会より採用されるなど、さまざまな要素が採り入れられた本大会。コンディション対応に苦戦する姿が見受けられた中、ベスト8には組順から宮下崇生、界敦康、船木耕司、小野寺健容、加藤一寛(アマ)、梅田竜二、萩原孝昌、板井篤信(アマ)が勝ち残った。
最終日の5月5日は、前日の持ち越しとなった界vs新井達雄の試合が29キュー・34ー33から再開し、界が勝利してベスト8が出揃うところからスタート。
3位タイ:萩原孝昌
ベスト8の回転、梅田が昨大会選手権者の船木を下していち早くベスト4に勝ち上がりを決める。北海道代表の加藤、関西・北陸予選1位通過の板井と、ベスト8に2名のアマチュアプレイヤーが名乗りを上げた本大会だったが、加藤は小野寺に、板井は萩原に敗れ、ここで大会終了となった。界、宮下の戦いは終盤まで主導権を渡さない競り合いが続いたが、最後に抜け出した界が勝利し、ベスト4へ。
3位タイ:界敦康
梅田vs萩原、小野寺vs界となった準決勝。ここで過去の全日本での記録をお伝えしておくと、萩原は5位タイがキャリアハイで、準決勝進出は初。小野寺は3位が最高。界は1度の優勝、梅田は3度の優勝歴がある。
準優勝:小野寺健容
この準決勝は、序盤から明暗が分かれる結果に。梅田が第1キュー、第7キューにハイランの7点ランを出して序盤から得点を重ね、萩原の追い上げを振り切って40−30で勝利。小野寺vs界の対戦は、小野寺が序盤からほぼ無得点イニングを出さない得点力でリードを守り、40−25で勝利。自身初の決勝進出を果たした。
優勝:梅田竜二
梅田vs小野寺の決勝戦。まず抜け出したのは小野寺。第4キューに7点のランを出し、一時17−7まで差を広げたが、第10キューで梅田がハイラン13点を出して一気に逆転。ここから小野寺がタイムジョーカーを駆使しながら再逆転(27−26・17キュー)、梅田の8点ランで再々逆転(27−34・18キュー)と両者の攻勢が光る一戦に。このリードを保った梅田が先に上がりの40点に到達。2015年大会以来4度目の優勝を果たした。
最終スコアは40−35(23キュー・ハイラン13)。このスコアは、今大会の大会ハイラン、ベストイニングゲームをどちらも更新。決勝戦に相応しい好ゲームで今年の全日本は閉幕となった。
前列左から、3位タイ:界敦康、準優勝:小野寺健容、優勝:梅田竜二、3位タイ:萩原孝昌
後列左から、5位タイ:加藤一寛(アマ)、板井篤信(アマ)、宮下崇生、船木耕司