織田賢人がジュニア日本一に!
『第22回全日本ジュニアナインボール選手権(JOC ジュニアオリンピックカップ)』
初の日本一となった織田賢人選手
4月17日(日)、東京・高田馬場の『山水ビリヤード』を会場に、『公益社団法人日本ビリヤード協会』(NBA)主催による『第22回全日本ジュニアナインボール選手権(JOC ジュニアオリンピックカップ』が開催され、決勝戦で新免和真選手を6-5で下した織田賢人選手がナインボールジュニア日本一のタイトルを獲得した。
開催会場となった『山水ビリヤード』
2019年以来、3年ぶりの開催となった今大会は、出場9名のジュニアプレイヤーが5名と4名に分かれた予選リーグからスタート。5ラック先取・交互ブレイクで戦われたこの予選は、ともに最終試合で各組2名の決勝トーナメント進出者が決まる混戦となり、その結果、織田賢人選手(4名リーグ1位)、新免和真選手(5名リーグ1位)、宮本琉成選手(4名リーグ2位)、谷みいな選手(5名リーグ2位)が勝ち上がった。
出場した9名のジュニア戦士。写真中央が織田選手、左上から時計回りに谷みいな選手、新免和真選手、宮本琉成選手、魚見凛選手、伊波政琉選手、割出すなほ選手、深谷綺翔選手、金澤蒼生選手
各組の予選1位対2位の組み合わせとなった準決勝、すでに日本代表として海外でも実績を残す織田選手vs谷選手の戦いは、予選では苦しみながらも徐々にプレーに安定感が戻ってきた織田選手が、今ひとつ調子に乗り切れない谷選手を6-1で下して決勝に進出。
4位・宮本琉成選手
宮本選手vs新免選手の戦いは、昨年11月の『第68回全日本アマチュアポケットビリヤード選手権・B級』で全国タイトルを獲得して以降も、『東京ポケットビリヤード連盟』(TPA)に所属しながら着実に技術をアップさせている宮本選手に対し、新免選手が、今大会参加選手中で一番の正確かつパワフルなブレイクを軸にした攻撃的なプレーで対抗し6-4で勝利。
3位・谷みいな選手
織田選手が3年、新免選手が2年という中学生対決となった決勝戦は、ブレイクから様々なショットの精度、状況判断の早さまでを含めて、日本一を決めるにふさわしいハイレベルな戦いとなり、互いに持ち味を発揮した接戦は、9ラックを終えた時点で織田選手が5-4でリード。
準優勝・新免和真選手
第10ラック、織田選手のブレイクから一旦は新免選手にターンが渡ったが、④でチャンスを得た織田選手が難しいショットを決めて残りは4球。そのままランアウトかと思われたが、⑧から⑨をやや難しい形に残してしまい、サイドへ狙った⑧をミス。残り2球を取り切った新免選手が5-5として最終ラックに突入した。
織田選手はジュニア日本代表の権利も獲得
新免選手の進撃を支えてきたブレイクが決まれば、そのままマスワリフィニッシュもある場面。しかし、正確性においても高いレベルを保ってきたショットで痛恨のサイドスクラッチ。フリーボールを得た織田選手は、前ラックのミスを引きずることなく丁寧に8球を沈めて激闘を制し、見事に戴冠を果たした。
表彰式では、NBAの関根沙織副理事長(写真中央)からトロフィ、賞状、賞品が授与された
なお、決勝戦と並行して行われた3位決定戦では、谷選手が5-4で宮本選手に勝利。また、この大会は世界ジュニアナインボール選手権他、ジュニア日本代表の国内選抜選考会も兼ねており、今大会の結果によって、優勝の織田選手と準優勝の新免選手がそれぞれ権利の1位と2位を獲得。また3位の谷選手は、ジュニア女子の権利1位を獲得した。