船木耕司が首位独走。最終戦は2022年1月9日?10日開催のJPBF
2021年JPBFプレーバック
『公益社団法人日本ビリヤード協会』(NBA)並びに『日本プロビリヤード連盟』(JPBF)が主催として開催されたキャロムビリヤードの公式戦。今年行われたプロ公式戦を一挙振り返る。
開幕戦は『第27回東京オープン』。2月開催予定から約2ヵ月の延期を経て、4月17日?18日(土・日)、会場『Billiards KOBAYASHI -BRIGHT-』(東京・新大久保)で開催された。「新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置」中の開催であったことから、無観客開催、ショットクロック35秒、持ち点「30点→25点」に変更(ベスト8から30点)など、あらゆる対策をとって行われた。小野寺健容と森雄介の決勝戦は、小野寺が第1キューからこのゲームのハイランとなる7点ランを出してリードを得ると、一度も逆転を許すことなく30点まで到達し、30?15(22キュー)で9年振りとなる公式戦優勝を果たした。
7月18日(日)に『第28回全日本女子スリークッション選手権大会』が『ビリヤードヤマニ』(東京・小岩)で開催。出場選手は10名、5名×2組のリーグ戦、リーグ上位2名(計4名)による順位決定トーナメントによって争われ、西本優子が決勝戦で深尾典子を下し、7年ぶり3度目の全日本制覇を果たした。
8月7日?9日(土ー月祝)の日程で『第78回全日本スリークッション選手権大会』が行われた。例年であればゴールデンウィーク中の3日間、特設会場で行われる全日本だが、今年は3ヵ月の延期を経、『Billiards KOBAYASHI -BRIGHT-』(東京・新大久保)で無観客開催となった。決勝戦は船木耕司と連覇中の新井達雄の対戦。両者の決勝戦は、船木が序盤でこの試合のハイラン・8点ランを出して先行。中盤、終盤にもまとまったランを出して終始主導権を握るゲーム運びとなった。結果、40?26(25キュー、アベレージ1.6)で新井を破り、8年ぶり2度目の全日本制覇を達成した。
10月31日(日)、『第70回全関東スリークッション選手権大会』が行われ、清田篤史がプロ公式戦初優勝を飾った。予選は25点ゲーム・リーグ戦で行われ、エントリー50名のうち20名とシード選手4名の計24名が30点ゲーム・シングルイリミネーションの決勝トーナメントに進出するフォーマットで争われた本大会。清田はシード選手として決勝トーナメント2回戦から参戦し、米山聡(30?20)、竹島欧(30?23)に勝利し、決勝に進出。初優勝を懸けて臨んだ決勝の相手は、昨大会優勝の梅田竜二。全関東だけでなく幾多のタイトルを手にしてきた梅田を相手に、30?27(22キュー)と僅差でものにし、嬉しいJPBFプロ公式戦初優勝となった。
11月10日?11日(水・木)、『第17回Billiards Cafe GLANZ戦』が『Billiards Cafe GLANZ(東京・幡ヶ谷)』で開催。森陽一郎が優勝を飾った。フォーマットは10点ゲーム3セット先取のシングルトーナメント。森は、ベスト8から竹島欧、宮下崇生に勝利して決勝へ。決勝では全日本選手権者の船木耕司と対戦し、10?0、10?8、10?5のストレート勝ちで優勝を飾った。
なお、今年のJPBFシーズン最終戦は、2022年1月9日?10日(日・月祝)の『第32回全日本プロスリークッション選手権大会』となるため、まだシーズンは終わっていない。現在のところ、船木耕司が2位に400P以上の差を付けて首位を独走中だ。2022年はMVPを決する最終戦と、新たなシーズンに期待したい。