赤狩山幸男、『GRAND PRIX EAST 2020 ロサ戦』優勝!
11月7日~8日(土・日)にJPBA非公式戦『GRAND PRIX EAST(GPE)2020』が開催され、赤狩山幸男が優勝を果たした。決勝会場は『ビリヤード・ロサ』(東京・池袋)。フォーマットはテンボール・交互ブレイク・ランダムセルフラックのシングルイリミネーション、7日の予選は9ラック先取、ベスト8から始まる8日の決勝日は8ラック先取で争われた。
会場『ビリヤード・ロサ』
ランキング対象外の非公式戦ではあるものの、JPBA東日本の試合は2月に開催された『第36回関東オープン』『第18回関東レディースオープン』以来。間隔を空けての試合となったが、決勝日のベスト8に駒を進めたのは、赤狩山、内垣建一、羅立文、土方隼斗、栗林達、小川徳郎、照屋勝司、東條紘典と全員がJPBA男子トッププロ勢。出場選手に話を伺うと「自粛期間に関係なく調整はしっかりして臨みました(赤狩山)」、「公式・非公式関係なく試合になればそれに集中するだけでした(内垣)」、「久々にお客さんの前で試合をするので、見ている人が楽しんでもらえるように自分も楽しく撞きました(羅)」、「ランキング対象外なのは残念ですが、自粛期間中も試合を続けていたのでブランクなく試合に入れました(土方)」とさまざまな声が聞こえた。
決勝日は、選手・スタッフ・観客のマスク着用・検温・消毒はもちろん、観客席はソーシャルディスタンスを設けて台を囲むように設置。試合間のミニイベント等は感染対策上行われなかったが、これまでの東日本グランプリと同様の試合運びと、高いレベルでプレーする選手達の姿が窺えた。
5位タイ:栗林達(左上)、小川徳郎(右上)、東條紘典(左下)、照屋勝司(右下)
決勝日1回転目のベスト8、抽選の結果は、羅vs照屋、赤狩山vs栗林、内垣vs小川、土方vs東條。羅と土方はともに8-4のスコアでいち早くベスト4へ進出。内垣vs小川は、慎重な技の応酬で中盤まで競り合ったが、終盤に抜け出した内垣がそのまま逃げ切って8-5。赤狩山vs栗林は、赤狩山のブレイクがなかなか決まらず終盤まで劣勢だったが、5-7でリーチをかけられた状況からの3連取で逆転勝利を飾った。
3位タイ:羅立文
3位タイ:土方隼斗
赤狩山vs羅、内垣vs土方の準決勝。先ほどの試合とは打って変わって、赤狩山は序盤から好スタート。羅のミスも相まって羅相手に8-1と大差を付けて決勝進出を果たした。一方の内垣vs土方の試合は、互いのブレイク番を守り合う競った展開でヒルヒルに。先攻ブレイクの土方に部があるかと思われたが、この試合「マスワリ王子」こと土方のお株を奪うようなマスワリを連発していた内垣に軍配が上がり、決勝へ進出。
準優勝:内垣建一
優勝:赤狩山幸男
圧勝劇で勝ち上がった赤狩山と終盤に競り勝った内垣、勢いがあったのは赤狩山だった。赤狩山は自分のブレイク番を危なげなく守って得点を重ね、一方の内垣は好調だったブレイクに狂いが生じて得点を落とす展開。赤狩山5-0と大量リードを得たが、内垣の猛追に遭い5-5のタイへ。ここで逆転はさせまいと逃げ切った赤狩山が8-6で勝利。両ベテランの技と意地が交錯するゲームでロサ戦は閉幕を迎えた。
優勝:赤狩山幸男(左)、準優勝:内垣建一(右)
この試合の模様はビリヤードTV『CBNT』にて配信予定。次回のJPBAの試合は、非公式戦『JPBAプロトーナメント』。この日と変わらない東西プロの熱い試合が観られることに期待したい。