新井達雄、東京オープン5年振り4度目の優勝
後列左から、5位タイ:甲斐譲二、キム・ジュンテ(韓国)、三戸雅之、キム・ドンフン(韓国)
前列左から、3位タイ:宮下崇生、準優勝:梅田竜二、優勝:新井達雄、3位タイ:エムラ・バセゲムズ(トルコ)
2月1日~2日(土・日)、東京・新大久保の『ビリヤード小林』にて、JPBFランキング対象公式戦における2020年開幕戦『第26回東京オープン』が開催された。結果は、昨年JPBFランキングMVPに輝いた新井達雄が梅田竜二を下して5年振り4度目の東京オープン制覇。新井は昨年の開幕戦『第1回日本海オープン』優勝に引き続き、今年も開幕優勝で2020年を盤石にスタートさせた。
会場『ビリヤード小林』
この2日間は、予選通過者とシード選手(甲斐譲二、新井、梅田、森雄介)の計56名がスリークッション・30点ゲームのシングルイリミネーションで争われた。今大会にはキャロムの強豪・韓国の刺客やJPBF公式戦に初参戦となるトルコのエムラ・バセゲムズなど海外勢が多く参戦する中、ベスト4に名を連ねたのは先述の新井、梅田、バセゲムズと宮下崇生の4名。
エムラ・バセゲムズ
新井はハン・ジュンヒ、キム・ドンホンとの接戦を制し、梅田はキム・ジュンテを破り、いずれも韓国勢を撃破して勝ち上がりを決める。バセゲムズは昨年の『第18回全国アマチュアビリヤード都道府県選手権大会』キャロムの部で優勝を果たした三戸雅之を、宮下は昨大会覇者の甲斐を下してベスト4へ進出した。
宮下崇生
組み合わせは新井 vs バセゲムズ、梅田 vs 宮下。新井はジリジリとした競り合いに30-27(32キュー)で打ち勝ち、梅田は序盤こそ先攻されたもののハイラン11を含むランを重ね、30-14(23キュー)で決勝進出を果たす。
梅田竜二
昨年のJPBFランキング1位と3位のベテラン同士の対決となった決勝は、試合を通して互いにハイランが3とロングランこそ出ないものの、ベテランらしくコンスタントに得点を重ねる展開。これを抜け出したのが新井だった。第20キューで27-19と点差を付けると、リードを守りきり30-23(24キュー)で5年振り4度目の優勝を飾った。
新井達雄
今大会ベストアマ賞には、5位タイ入賞を果たした三戸雅之が選ばれた。そして次回のJPBFランキング対象公式戦は、5月のゴールデンウィークに行われる『全日本スリークッション選手権大会』。JPBF勢にとっては1年間の大一番となる大会だ。昨年MVPで大会3連覇を狙う新井がさらなる活躍を見せるか、ニューヒーローが誕生するのか、注目して頂きたい。
優勝:新井達雄(左)、ベストアマ賞:三戸雅之(右)