東日本ローテ&関西C級戦
2018年、アマチュアビリヤード界を席巻した男が2019年の初タイトル且つ、大会3連覇を達成した。2月3日(日)、昨年から会場として使用している東京・池袋『ビリヤード・ロサ』にて、『第26回東日本ローテーション大会』が開催された。
フォーマットはA・B級混合戦で、A級は180点、B級は150点先取となっている。同日に行われたダブルイリミネーションの予選でベスト32に絞られ、ベスト32以降はシングルの決勝トーナメントへと続いていく。決勝トーナメントの組み合わせ・結果は以下の通り。
前年度優勝招待選手として決勝トーナメントから参戦した喜島は、プレッシャーを微塵も感じさせない盤石の勝利を重ねていき、順当に決勝に駒を進めた。決勝の相手は1月に行われた『第39回東日本スリークッション短距離フェスティバル』で優勝を果たしたジュリアン・セラディラだった。
左から3位タイ:園山亮、優勝:喜島安広、準優勝:ジュリアン・セラディラ、3位タイ:後藤信也
試合開始から喜島は圧倒的なプレーを見せる。プロ顔負けのプレースピードで一気に全球を取り切り、約5分足らずで120?0と突き放す。続く第2ラックでは、1番の難易度が高く、リスクを伴うためセーフティ。後に引けないセラディラは空クッションから1番を落とし1点を返す。しかし続く2番を穴前に残してしまい万事休す。その後は喜島が180点までミス無く取り切り優勝。決勝の試合時間は約12分と、圧巻の早さで幕を閉じた。
関西地区の会場となった『玉出ビリヤードACE』(写真は関西オープン)
喜島が改めてその強さを見せつけた『東日本ローテーション』だったが、同日、その喜島や女流球聖位の丸岡文子の座を奪うべく、大阪の『玉出ビリヤードACE』『マグスミノエ』にて『第28期 球聖戦・女流球聖戦 関西地区C級戦』が行われた。先日行われた『関東地区C級戦』同様、球聖位・女流球聖位へと続く第1歩目の大会で、男子は97名、女子は24名が2月24日(日)に行われる『関西地区B級戦』へと駒を進めた。
大会の終着点は4月7日(日)の『女流球聖位決定戦』と、4月14日(日)『第28期 球聖戦 球聖位決定戦』となる。東日本代表から女流球聖となった丸岡と、前人未到の3期連続7度目の球聖位在位を目指す喜島が、挑戦者を待ち受けている。
写真提供:On the hill!