Self Count9(セルフカウントナイン)
どんなゲーム?
JPBA土方隼斗プロ考案による、ナインボールのプレーを数値化することで、実戦に即した形でプレーしながら、自分のプレーレベルが客観的な数字でわかる、その名も『Self Count9』。ルールもわかりやすく、ゲームを恒常的に練習に採り入れてしっかりと記録を付けていくことで、自分自身のレベルアップはもちろんモチベーションの維持にも役立つゲームです。
ゲームの基本ルール
■使用するボール
1番~9番ボールまでの的球9個と手球。
■ラックの組み方
ブレイクショットをする側から見たラックの頂点に1番ボール、その後ろ3列目の中央に9番ボールを配置します。その他のボールは任意の位置で構いません(図1)
■ゲームの目的
10フレームプレーして高得点を目指す。
■基本ルールのポイント
ショットの際、最初に必ずテーブル上に残っている最小番号の的球に手球を当てなければなりません。
ゲームの流れ
1人でナインボールをプレーして、ブレイクから⑨を落とすまで何回ミスで取り切ることができるかの練習です。ブレイクをしてボールが入ったら現場から、ノーインの場合はフリーボールからスタート。ミスするごとに毎回フリーボールからスタートします。
点数の付け方
マスワリ=10点、1回ミス=9点、2回ミス=8点、3回ミス=7点……というように1回ミスするごとに10点からマイナスしていきます。10回ミスしてしまったらその時点で0点となりフレームは終了。これが最低点となります。これを10フレーム行い、合計点数で自分のクラスの目安を出します。パーフェクトは10連続マスワリの100点!!! 時間がない時は5フレームでもOKです。その時は合計点数を倍にします。ですが、できる限り10ゲームで点数を出すことをオススメします(自分の平均を出すには50ゲームくらいプレーするのがベストです)。
ルールのポイントと細則
●ファウルのペナルティはないので故意のファウルもOKで、その場合も通常のミスと同じ扱いになります。ただし、キューで手球を撞く以外の故意のファウルは禁止です。
●ブレイクノーインも1ミス扱いになるので、ブレイクノーインの後はフリーボールからスタートで、そこから取り切った場合は9点となります。ブレイクでのミスキューや①に当たらなかった場合は、1点マイナス状態で通常のブレイク位置からやり直しとなります。
●ファウルでなければフロックで落ちてもミスにならず継続できます。
●途中で⑨が落ちてしまっても⑨をフットスポットに戻すことはせず、⑨が落ちた状態で全ての球を落とし終わるまで1フレーム行います。
●3Pルールもカウントし、合計得点が80点を超えた場合はイリーガルブレイク1回につき合計得点から1点マイナスします。
Foul1:ファウルした場合
ファウル時に入ったボールはフットスポットに戻します。フットスポットが塞がっている場合はヘッドスポット、ヘッドスポットも塞がっている場合はセンタースポットに戻します。
ナインボールと同様に、ファウルを犯した場合、プレイヤーは手球をテーブル上の任意の場所に置いて、そこからプレーを再開できます。これを日本では「フリーボール」「手球フリー」などと呼びます(図6)。
土方プロからのアドバイス!
Self Count9を行うとフリーボールから落とせる平均個数や自分のレベルアップがわかりますので是非スコアを付けながら行って下さい。1ゲームは60~80分以内で終わるように心がけましょう。ブレイク時ラックのボールの並べ方やブレイク方法に規定は設けていませんが、通常のナインボール時のブレイクを意識した方が練習になります。
ポケットビリヤード共通のファウル
- スクラッチ
ショットした手球が、直接または何らかの的球に当たった後にポケットに落ちてしまうファウル。ゲームの種類によって、その後の処理は変わってきます。 - 球触り
ショットの際に手球に触れて良いのはキュー先に付いている革製のタップだけ。それ以外の部分が触れるとファウルになります。また的球に触れた場合もファウルとなります。 - 球場外
ショットされた手球がテーブル外に飛び出した場合、ショットによって的球がテーブル外に飛び出した場合にファウルとなります。 - 2度撞き
ワンショットの間にタップが手球に触れて良いのは一度だけです。一旦ショットされた手球を2度以上撞くとファウルになります。 - 両足が床から離れる
ショットの瞬間は、必ずどちらか片方の足が、つま先だけでも地面に触れていなければなりません。例えばテーブルの上に腰掛け、両足が宙に浮いた状態でショットするとファウルとなります。 - 目印を付ける
ショットをする時に、自分が狙いたい場所を特定するために、何らかの目印を置くとファウルとなります。