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ローテーション

どんなゲーム?

ゲームの進行中は常に、最初に必ずテーブル上に残っている最小番号の的球に手球を当てなければならない点はナインボールやテンボールと同じ。でも15番ボールを入れれば勝ち……という訳ではなく、ボールの番号がそのままポイントになる点数制のゲームであることがローテーションの特徴です。つまり1番ボールは1点で15番ボールは15点という具合に、一つのボールでもその重みは段違い。ラックの序盤で負けていても、ハイボールを入れれば大逆転が可能なエキサイティングな一面も持っています。

ゲームの基本ルール

■使用するボール
1番~15番ボールまでの的球15個と手球。
■ラックの組み方
ラックの頂点に1番、以下全てのボールの位置が図のように決まっています。基本的にブレイクショットでハイボールが入りにくいラックとなっているのが特徴です(図1)。

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■ゲームの目的
相手より先に規定の点数に達する。
■基本ルールのポイント
ブレイクショット以外の全てのショットで、自分がシュートする的球と、入れるポケットを指定する「コールショット」ルールが適用されます。また、プレーの権利を持っているプレイヤーは、ショットの際、最初に必ずテーブル上に残っている最小番号の的球に手球を当てなければなりません。
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ゲームの流れと勝敗

Step1:対戦形式と順番を決める

1ラック15個の全ての的球をポケットすると120点となります。対戦する際には、あらかじめ120点先取、180点先取などと勝利に必要な所定の点数を決めます。その後バンキングで先攻・後攻を決めてゲームスタートです(図2)。

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もし相手と実力差があるなら、「自分120-60相手」などのように、点数でハンデを付ける方法もあります。

Step2:ブレイクショットからゲームの終了まで

先攻のプレイヤーがキッチン内の任意の位置からブレイクショットを行ってゲーム開始(図3・4)。

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この時にファウルすることなく、15個の的球の内のいずれかのボールがポケットされればそのままプレーを続行し、ファウル、もしくはどの的球もポケットされなかった場合にターンは交代します。その後、ショットの権利を持つプレイヤーは必ずコールショットルールに則ってプレーを続けなければなりません(図5)。

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この際、もしシュートできる的球がなく、その意志もない場合は、「セーフティ」(図6)とコールしてからショットして、その後に相手とターン交代となります。

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このようにプレイヤーはシュートかセーフティかを常に明確に示しながらプレーを続け、自分がポケットした的球の番号を得点として加算していきます(図7)。

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1ラックを終わった時点でどちらも所定の点数に達していなかった場合は、テーブル上に残った最後の的球をポケットしたプレイヤーが、所定の条件を満たしていればそのままそのプレイヤーが、満たしていなければ相手プレイヤーが2ラック目のブレイクショットをして、そのままゲームを進行させます(Original Rule3参照)。これを続けて行き、先に所定の点数に達したプレイヤーがそのまま対戦の勝者となります。

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楽しく遊ぶためのルールのポイント

Foul1:ファウルの種類

ポケットビリヤード共通のファウル(※)の他、ローテーションでは、ショットされた手球が、最初に最小番号の的球に当たらなかった場合(ノーヒット)、ショットされた手球が最小番号の的球に当たった後、手球、的球のどちらもがクッションに届かなかった場合(ノークッション)がファウルとなります(図8)。

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さらにローテーションでは、同じプレイヤーが自分のターンで3回連続ファウルを犯した場合にペナルティが適用されます(スリーファウル)。スリーファウルを犯した場合には、相手プレイヤーがフリーボールでプレーを再開しますが、この時、次に狙うべき最小番号の的球の位置は、現状、センタースポット、フットスポットの3つの中から任意に選択できます(図9)。

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また、一度スリーファウルを犯した後は、ファウルの累積が一旦リセットされて、次のショット時にはファウルなしの状態からプレーすることになります。

Foul2:ブレイクショット時のファウル

ローテーションのブレイクショットで的球がポケットインしなかった場合、手球が1番ボールに当たった後、手球も含めて4個以上の的球がクッションに当たらなければブレイクファウルとなり、相手プレイヤーには以下の3つの選択権が与えられます。

  1. ①もう一度ラックを組み直して選択権を持つプレイヤーが再度ブレイクショットする
  2. ②もう一度ラックを組み直してファウルを犯したプレイヤーに再度ブレイクショットさせる

Foul3:ファウルした場合

ローテーションでは、ファウル後の相手プレイヤーのプレーや的球の処理について、以下のように決められています(表1)。

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Original Rule1:コールショットの適用

ローテーションはブレイクショットを除き、全てがコールショットで進められますが、その際には、シュートする的球と入れるポケットをコールするか、セーフティをコールするかの2択になります。また、その後の処理はローテーションの場合、以下のようになります。(注:この他に最初にクッションに当てる場合に「クッション」とコールしてショットを行い、クッションに当ててから合法的にポケットされたボールは得点となりプレーが続行となる「クッション」コールががありますが、現在プロ、アマチュアの公式戦では採用されていません)

  1. (1)コール通りにシュートが成功すればプレー続行
  2. (2)コール通りにセーフティショットが成功すればそのままターンを交代る
  3. (3)セーフティをコールして何らかの的球がポケットされた場合は、その的球をフットスポットに戻してターンを交代

Original Rule2:プッシュアウト

例えば、ブレイクショット直後にショットの権利を持つプレイヤーにとってあまり有利とは思えない配置の時、ローテーションでは一度だけ「プッシュアウト」を選ぶ事ができます。これはノークッションやノーヒットのファウルを取られることなく、手球を任意の位置にショットする事ができるルールです(図10)。

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プッシュアウトされた側のプレイヤーは、そのままの手球位置で自分がショットしてプレーを再開するか、パスをして相手にショットさせるかを選択することができます。また、プッシュアウトによって何らかの的球がポケットされた場合、的球はフットスポットに戻されます。

Original Rule3:2ラック目以降のブレイクショット

121点先取以上でローテーションをプレーする場合、ゲームは1ラック目で終了する事はなく、必ず次のラックに進むことになります。その際、テーブル上に残った最後の的球をポケットしたプレイヤーがそのままプレーを続行し、2ラック目のブレイクショットをするためには、最後の的球をポケットした後に、手球をキッチン内にコントロールして止めることが条件となり、これが成功した場合には、そのままの手球位置からブレイクショットを行います(図11)。

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もし手球をキッチン内にコントロールできなかった場合には、ターンは相手プレイヤーと交代し、相手プレイヤーはキッチン内の任意の位置にボールを置いてブレイクショットすることができます。

※ポケットビリヤード共通のファウル

1_スクラッチ
ショットした手球が、直接または何らかの的球に当たった後にポケットに落ちてしまうファウル。ゲームの種類によって、その後の処理は変わってきます。
2_球触り
ショットの際に手球に触れて良いのはキュー先に付いている革製のタップだけ。それ以外の部分が触れるとファウルになります。また的球に触れた場合もファウルとなります。
3_球場外
ショットされた手球がテーブル外に飛び出した場合、ショットによって的球がテーブル外に飛び出した場合にファウルとなります。
4_2度撞き
ワンショットの間にタップが手球に触れて良いのは一度だけです。一旦ショットされた手球を2度以上撞くとファウルになります。
5_両足が床から離れる
ショットの瞬間は、必ずどちらか片方の足が、つま先だけでも地面に触れていなければなりません。例えばテーブルの上に腰掛け、両足が宙に浮いた状態でショットするとファウルとなります。
6_目印を付ける
ショットをする時に、自分が狙いたい場所を特定するために、何らかの目印を置くとファウルとなります。

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