カイルン
どんなゲーム?
台湾発祥のポケットテーブルでプレーするキャロムゲーム。現地では2・3・5(アン、サン、ウー)とも呼ばれます。本来、「入れる」ことを目的とするポケットビリヤードの環境で行う「当てる」ことを目指すゲームは難しさがありますが、ポケットビリヤード上達のための有用なゲームの1つでもあります。
ゲームの基本ルール
- ■使用するボール
- 1番、3番、11番。1番は黄球、3番と11番は赤球として扱う
- ■ゲームの目的
- それぞれ色違いの球に当てる、赤2球に当てる、3球全てに当てる、という3つのショットを順番に成功させて得点を獲得する
- ■基本ルールのポイント
- 3種類のショットを赤・黄から順番に全て成功させることで初めて1点が獲得できる。ノークッション、ノーヒットなどのファウルなどもなくとにかく決められたボールに手球を当てていかなければなりません
ゲームの流れと勝敗
Step1:対戦形式を決める
大勢撞きでも盛り上がり、1対1でも楽しめるゲーム。「5点先取」、「1時間制限」などその時々とレベルに合わせて対戦形式を決めてOK。
Step2:初球とゲームの進行
先攻のプレイヤーがキッチン内の任意の位置に手球を置き、所定の配置から最初の色違いに当てるショットを狙ってゲームスタートです(図1は初球の配置と定番のショットの例で、これ以外の当て方もOK)。この初球に限り、黄→赤の順番で当てなくてはなりません。
そこから赤2球(図2)、3球全て(図3)と順番に当てていくことで1点獲得となります。初球の場合なら、3番を11番に近付けて2つ目のショットを成功させやすくするのが得点のためのポイント。3つ目のショットに繋ぐのも同様です。もしも目的のショットが成功させられなかった場合、撞き順が交代になります。次のプレイヤーは必ず、前のプレイヤーがミスをしたあとに残った配置で始め、1ショット目(色違い)からスタートとなります。それを繰り返し、合計の得点を争っていきます。
楽しく遊ぶためのルールのポイント
Point1:ボールがポケットした場合の処理
手球・的球がポケットされた場合、特にファウルなどではありません。落ちたボールはフットスポットに戻ります。フットが埋まっていた場合はヘッドへ。ヘッドが埋まっていた場合はセンターへ。センターも埋まっていた場合はフットスポットから1ポイント短クッション側のポイントへ。(図4参照)
Point2:罰則点
注意が必要なルールとして罰則点があります。色違い(1ショット目)、赤2球(2ショット目)の時に3球全てに当てるとそのショットをした人にペナルティが課せられます。その処置としてはそのプレイヤーの点数を-1点、または大勢撞きの場合だと他のプレイヤー全員が1点獲得、などがあります。これは相手と相談して罰則点有り・無しを決めてもよいです。
Point3:ゲーム全体のルール
ファウルなどはありませんが、球触りや両足が床から離れた状態でのショットなどはミスとなります。基本的なポケットビリヤードとしてのルールを守ってプレーしましょう。