ボウラード
どんなゲーム?
現在JPBA(日本プロポケットビリヤード連盟)のプロテストで実技試験に採用されているのがこのボウラード。もちろんこのゲームだけでプレイヤーが持つ真の実力の全てがわかるという訳ではありませんが、ボウリングと同じ300点満点のこのゲームを終えて、その結果としてもたらされた具体的な点数は、プレイヤーの技術レベルを色濃く反映します。自分のレベルを客観的に判断できる一人練習用のゲームとしても最適です。
ゲームの基本ルール
- ■使用するボール
- 1番~10番ボールまでの的球10個と手球。
- ■ラックの組み方
- ラックの頂点にその時のフレーム数と同じ番号のボールを置く。その他の配置は任意(図1)。
- ■ゲームの目的
- 10フレームプレーして高得点を目指す。
- ■基本ルールのポイント
- ブレイクショット以外の全てのショットで、自分がシュートする的球と、入れるポケットを指定する「コールショット」ルールが適用されます。また、ボウリングと同様に、1フレーム(2イニング)内に10個の的球をポケットしていきます。
ゲームの流れ
Step1:ブレイクショットからゲームの終了まで
フレームの1イニング目は常にキッチン内の任意の位置から行うブレイクショットからスタートします(図2・3)。
この時にファウルがなければ、何らかの的球がポケットされてもされなくても、1イニング目が継続となります。その後は全てコールショットルールで進められ、コールした的球がポケットされていれば、同時にポケットされた他の的球も得点となります(図4)。
1イニング目で全ての的球をポケットすればストライクとなりそのフレームは終了し、次のフレームのブレイクショットに移ります。1イニング目はシュートミス、もしくはファウルがあった段階で終了し、引き続き2イニング目に入ります。ここで残りの的球を全てポケットできればスペアとなり、途中でミスした場合はフレームが終了となります。フレームの終了毎にボウリングのスコア様式に則って点数を記入した後に、再度ラックを組んで次のフレームのブレイクショットに入ります。このサイクルを10フレーム続けて、最終的な獲得点数を算出し、1ゲームが終了します(表1)。
楽しく遊ぶためのルールのポイント
Foul1:ファウルの種類
ポケットビリヤード共通のファウル(※)が適用されます。
Foul2:ファウルした場合
ボウラードでは、1イニング目にファウルを犯した場合、スクラッチと手球場外以外は手球は現状の位置で再開。スクラッチと手球場外の場合は手球はキッチン内でフリーボールとして2イニング目をスタートします(図6)。
また、2イニング目にファウルを犯した場合、その時点でフレームを終了し、次のフレームのブレイクショットに移ります。
ボウラードでは1イニング目にシュートミスを犯した場合、手球、的球ともに現状の配置のままで2イニング目をスタートし、2イニング目にシュートミスした場合は、その時点でフレームを終了し、次のフレームのブレイクショットに移ります。
※ポケットビリヤード共通のファウル
- 1_スクラッチ
- ショットした手球が、直接または何らかの的球に当たった後にポケットに落ちてしまうファウル。ゲームの種類によって、その後の処理は変わってきます。
- 2_球触り
- ショットの際に手球に触れて良いのはキュー先に付いている革製のタップだけ。それ以外の部分が触れるとファウルになります。また的球に触れた場合もファウルとなります。
- 3_球場外
- ショットされた手球がテーブル外に飛び出した場合、ショットによって的球がテーブル外に飛び出した場合にファウルとなります。
- 4_2度撞き
- ワンショットの間にタップが手球に触れて良いのは一度だけです。一旦ショットされた手球を2度以上撞くとファウルになります。
- 5_両足が床から離れる
- ショットの瞬間は、必ずどちらか片方の足が、つま先だけでも地面に触れていなければなりません。例えばテーブルの上に腰掛け、両足が宙に浮いた状態でショットするとファウルとなります。
- 6_目印を付ける
- ショットをする時に、自分が狙いたい場所を特定するために、何らかの目印を置くとファウルとなります。