『第19回ニッカオープン』@ビリヤードニッカ
会場の『ビリヤードニッカ』、観戦料無料で開放。
3月10日(日)に『第19回ニッカオープン』が決勝日を迎え、
梅田竜二が2016年優勝から3年ぶり、ニッカオープンの最多となる10度目の優勝を果たした。観戦料無料で開放された『
ビリヤードニッカ』(東京・五反田)では、朝から多くの観戦客が訪れ、選手達の戦いを見守った。
10度目の『ニッカオープン』優勝・梅田竜二
10日はベスト16の残る4試合からスタート、フォーマットは30点先取の40秒ルール(ジョーカー2枚)。前年度優勝の
真野正光が1試合目で中島宏典(アマチュア)に敗れるなど、波乱もあったが、梅田竜二・
森雄介・
清田篤司がそれぞれ安定感を見せて勝ち上がった。
今シーズン2度目の対戦。清田篤司(左)と森雄介(右)
ベスト8戦は、『関東オープン』でも対戦した森雄介と清田篤司が再び相見える格好に。前回の対戦では、清田が序盤大量リードし、森の追い上げに遭うも逃げ切り勝利を納めたという流れだった。今回も接戦になるかと思われたが、森が2.5のハイアベレージで反撃の暇さえ与えず30−8で勝利した。その他の試合では、梅田竜二・
小林英明・
宮下崇生がそれぞれ勝ち上がった。
3位タイ・宮下崇生
準決勝は梅田竜二 vs 宮下崇生、森雄介 vs 小林英明のマッチアップ。『全日本選手権』の予選で1位通過と好調の宮下だったが、梅田の安定感を前に追い付くことができずここで敗退。(3位タイ)
3位タイ・小林英明
ゲーム後に談笑する2人。小林英明(左)と森雄介(右)
森と小林の対戦は、序盤は森が大量にリードされる展開で始まった。しかし中盤から怒濤の追い上げで一時は10点あった点差をひっくり返した。ゲームボールは1球目の的球が2球目に当たり、手球と当たるフロックで幕切れという結果に、会場は驚きと歓声と笑いが入り交じったゲームボールとなった。
優勝・梅田竜二
決勝の梅田竜二 vs 森雄介は、両者ともに好調な状態で勝ち上がったが、序盤は静かな立ち上がり。4イニングに森がハイラン7を出すも、梅田もコンスタントに点を重ね7イニングで10−10。その後は何度もお互いが逆転劇を演じ、最後まで展開が読めなかった。しかし、22イニング・23−23から経験と実績で勝る梅田が勝負所を見極め、一気に走りきり『第19回ニッカオープン』優勝を果たした。
準優勝・森雄介
4月の『アジア選手権』と5月の『全日本選手権』を前に弾みをつけた優勝・梅田竜二と今週14日から開催される『2019ワールドチャンピオンシップナショナルチームスリークッション』に出場する準優勝の森雄介。まだまだ続くキャロム界の戦いに目が離せない。
ベスト8入賞者、後列左から5位タイ・清田篤司、萩原孝昌、鈴木剛、中島宏典(アマ)
前列左から3位タイ・小林英明、準優勝・森雄介、優勝・梅田竜二、3位タイ・宮下崇生
大会結果はこちら『
第19回ニッカオープン』