シーズンもいよいよ終盤となり、クライマックスとなる大会、『第51回全日本選手権大会「寛仁親王牌」』が11月18日(日)から8日間にわたって開催される。日本で唯一のSG1の大会に分類されており、国内のみならず海外からもワールドクラスの選手が集結してくる日本最大の大会だ。そこで今回、「全日本」で活躍が期待されるJPBAランキングトップ5に入っている選手達を紹介していきたい。
だ。9月時点でのランキングでは7位であったが、10月末に行われたグランプリ第5戦で第3戦に続く連覇を達成(第4戦は台風により中止)し、トップ5に浮上した。ダイナマイト・レフティーの異名で知られる川端は、攻撃的で迫力のあるプレーが持ち味だ。"96年に29期生としてプロデビューを果たし、"00年に『ジャパンオープン』、"06年には『アジア大会』(エイトボール)を優勝。翌年の『世界選手権』で9位タイなど、プロ歴20年を越えるベテランは国際大会の実績も充分で、今なお日本トップクラスの選手としてその名を轟かせている。
『ニューピアホール』以前の最後のJOを制したのは川端聡だった
今季の成績は『西日本グランプリ第3・第5戦』優勝、『西日本グランプリ第1戦』準優勝、『全日本14−1選手権』『全日本オープンローテーション選手権』3位タイなど。
(フィンランド)と対戦した。「自分のできることを目一杯やるだけです」と、直前の『USオープン』で優勝を飾っていたイモネンに真っ向勝負を挑んだ。試合は序盤からイモネンが爆発し10-4と王手をかける。迎えた第15ラックはイモネンの手球がスクラッチし、ここから川端は3連発を含む猛攻で5点を返した。最終的にはイモネンが逃げ切りに成功し惜しくも逆転勝利とはならなかったが、会場内はワールドクラスを相手に一歩も引かない川端の戦いに大きな声援で溢れていた。
プロ20年目となった"16年にはこの年の日本人最高位となる9位タイ入賞
川端が2017年の本誌のインタビューで「あれほど心強いことはありません」と語っていたように会場のギャラリーの拍手や声援は選手達に取って大きな力になることは間違いない。当日観戦に行かれる方は日本勢の躍進を願って熱い応援を選手達に届けてもらいたい。