第32回北陸オープン女子
『野々市フォルテ小ホール』特設会場
10月6日(土)〜7日(日)の2日間、『第32回北陸オープン女子』が開催される。女子のフォーマットはナインボールの勝者ブレイク、3ポイントルール。1日目の予選は6ラック先取のダブルイリミネーション。2日目の決勝トーナメントは7ラック先取のシングルイリミネーション。金沢近郊の各ビリヤード会場で予選が行われ、51名が2日目のベスト8の枠を懸けてしのぎを削る。
昨年優勝・青木知枝
女子の注目選手は昨年度優勝の
青木知枝(旧姓・藤田)。昨年は『北陸オープン』初優勝を果たすと、11月の『全日本選手権』では自身最高の3位入賞。今季は産休などもあり、しばらくビリヤードからは離れていたが、母になってからの公式戦初優勝、そして『北陸オープン』連覇を懸けて臨む。
河原千尋
シーズンもいよいよ終盤となりJPBAランキングの争いにも注目が集まる。JPBAのHPによる8月末時点のランキングで1位に名を連ねているのが
河原千尋だ。河原は今季ここまで3勝を挙げ、トップを走り続けている。国内だけでなく海外でも実績を残す河原に6年連続1位の期待が懸かる。昨年の『北陸オープン』はベスト8でヒルヒルの末、青木知枝に敗れたので今年はリベンジなるか。
栗林美幸
2位は
栗林美幸。栗林は河原に次ぐ今季2勝を上げており、7月末時点ではランキングは3位だったが8月の『全日本女子ツアー第4戦』で優勝し再び2位の座に返り咲いた。1位の河原に最も近い位置にいるだけに今後の成績次第では女王の座も有り得るかもしれない。『北陸オープン』は過去、優勝2回、入賞3回と相性の良い大会であるため、優勝して少しでもポイント差を近付けていきたいところだ。
平口結貴
3位は
平口結貴。平口は8月の『東海レディースグランプリ』で今季待望の初優勝を挙げ、それまで2度決勝の舞台に立ちながらも敗れていた嫌な流れを断ち切った。8月末時点のランキングでは3位に後退してしまったが、まだまだ挽回は可能。昨年の『北陸オープン』は3位ということで今年は初優勝を懸けて大会に臨む。若手とは思えぬ勝負強さと精神力を持ち合わせている平口の戦いにこれからも注目だ。
梶谷景美
4位は
梶谷景美。今季の梶谷で最も印象深いのは『第31回ジャパンオープン』だろう。惜しくも決勝は負けてしまったが、熟練の技と今まで数々の大舞台を乗り越えてきた風格を感じさせる試合であった。今後開催されるランキング対象の公式戦(『北陸オープン』『九州レディースオープン』『全日本選手権』)はいずれも優勝経験のある大会なので、他の選手には無い経験を武器に、ここからの巻き返しに期待したい。
久保田知子
5位は
久保田知子。今季ここまで『第16回関西ナインボールレディースオープン』5位タイ、『第31ジャパンオープン』5位タイ、『第29回大阪クイーンズオープン』準優勝など、コンスタントに成績を残し、8月時点でのランキングでは5位に入っている。ここからどこまでランキングを上げることができるか、注目していきたい。
今年も残すところあと2ヶ月となり、シーズンもいよいよ終わりが近付いてきている。しかし、日本最大のトーナメント『全日本選手権』が控えており、選手達はより一層の緊張感をもって各大会に臨む。ぜひ会場に足を運び、選手達に熱い声援と惜しみない拍手を送ってはいかがだろうか。