2週間の行脚終了
9月初旬からジャパンツアーをしていたビリヤードが生んだレジェンド、エフレン・レイズ。2週間に渡り、東京、東北、名古屋、大阪と各地を巡り、先々のビリヤード場でチャレンジマッチをしていたが、9月18日(火)遂に全行程を終えてフィリピンへの帰途についた。
「好きな日本の食べ物は」と聞くと「ライス! ラーメン!」とにこにこのレイズ。ちなみに刺身はサーモンとマグロが好きらしい。64歳の子どもことエフレン・レイズ
関西の記録的な台風により入国が1日遅れ、予定していた兵庫県神戸市「
Billiard & Darts Sun元町店」でのツアー開幕イベントは余儀なくキャンセル、東京スタートとなった今回のツアー。過密な日程にも関わらず、編集が訪れたチャレンジマッチでは、ミスをするとおちゃめな笑顔をのぞかせたり、対戦相手に空クッションのバンクを教えたりのびのびと過ごしていた。そんなレイズにつられてギャラリーも笑顔になる、真剣だけれど楽しいチャレマを各地のビリヤード場でも繰り広げたに違いない。
横浜POOL LABOにて。クッションの位置を教えるレイズ。この後惜しくも手球はサイドポケットに吸い込まれ、教えた当のレイズは「Thank You!」と言って場を沸かせていた
15日(土)〜16日(日)は愛知県名古屋で開催された「東海グランプリ」にも出場し、チャレンジマッチとはまた一つ違う「トーナメント仕様のレイズ」を見せていた。2日目に進んだレイズはベスト8で準優勝の
土方隼斗に敗れる形で大会を終了したが、64歳になってなお衰えぬ美技と明敏な取り切りでギャラリーを魅了していた。
東海グランプリベスト8 レイズ vs 土方
帰国前日の17日(月)は、1度は中止した神戸「Billiard & Darts Sun元町店」のチャレンジマッチを大阪の「
Billiard & Darts Sun 森之宮本店」に場所を移して敢行した。「Sun森之宮店」に所属する西日本のトッププロである川端聡もチャレンジマッチに合わせて来店していたようで、お互いを昔から知るレイズと川端でツーショットを撮ったりもしていた。
この日も多くの挑戦者とギャラリーが訪れた模様
そして、18日(火)巡業を終えたレイズは日本を後にフィリピンへと帰国。毎日長時間のチャレンジマッチとトーナメント、そして移動、とほぼ休みなしで動き続けた2週間の疲れを家でゆっくり癒して......と言いたいところだが、今度はすぐに台湾へ行くらしく休む暇はないらしい。
去りゆくレイズ
11月号のCUE'Sでは昨年は噂になった引退についてや、マジシャンと言われる所以であるスーパーショットの解説、レイズからみた今のプール事情や、練習などなどいろいろ伺った内容を特集します。発売日は10月4日(木)。お楽しみに!
写真提供/
On the hill!