大井、栗林達ベスト32、河原ベスト8
【男子 ベスト4】
優勝:柯秉逸(台湾)
準優勝:ジェイソン・ショウ(スコットランド)
3位タイ:呉珈慶(中国)
3位タイ:党金虎 (中国)
中国・上海で開催されていたチャイナオープンが9月9日(日)に終了した。ナインボールの世界のビッグトーナメントとして注目を集め、賞金総額はUS$373,600。今年もその名誉と賞金を求め、各国からプレイヤー達が集結した。
予選にあたるステージ1のシングルイリミネーションを勝ち抜き、本戦のステージ2に進んだのは男子64名、女子48名の選手たち(シード者はステージ2より参戦)。ステージ2では始めにダブルイリミネーションのグループラウンドが行われ、男子は32名、女子は16名に絞られたところで決勝ラウンドがスタートした。決勝ラウンドは男子11ラック先取、女子9ラック先取のシングルイリミネーション、交互ブレイクで開催された。
まず男子では、台湾の柯秉逸がスコットランドのジェイソン・ショウを11-9で破って優勝を果たした。昨年のUSオープン覇者であり世界のトッププロとして優勝候補と目されていたショウは、中国の党金虎を準決勝で破り決勝へ進出したが、チャイナオープン初制覇とはならなかった。
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初優勝を果たした柯秉逸
ちなみに、優勝した柯は準決勝で対戦した呉珈慶とグループラウンドでも対戦しており、どちらでも勝利している。このチャイナオープンまではお互いに3勝3敗の成績だったので、柯が頭一つ引き離した結果となった。
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準優勝・ジェイソン・ショウ
【柯秉逸対戦結果】
ベスト32 W-3 Richard Halliday(アメリカ)
ベスト16 W-8 Fador Gorst(ロシア)
ベスト8 W-8 David Alcade(スペイン)
準決勝 W-6 呉珈慶(中国)
決勝 W-9 Jason Shaw(スコットランド)
女子では、中国の付小芳がケリー・フィッシャーを制して優勝を果たした。付にとっては2011年に次いでこれが2度目のチャイナオープンのタイトルとなった。前回は
陳思明を9−3で下して優勝している。ちなみに、世界ランク1位として今大会最大の優勝候補であった陳は、本戦のグループラウンド敗者最終でMarharyta Fefilava(ベラルーシ)に敗れ敗退している。付は準決勝で2015年に同じ舞台で決勝を戦い惜しくも敗れた金佳映に勝利して雪辱を果たすと、決勝ではフィッシャーに1点しか譲らずタイトルを手にした。
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地元中国の期待を背負って優勝を果たした付小芳
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準優勝・ケリー・フィッシャー
【付小芳対戦結果】
ベスト16 W-7 魏子茜(台湾)
ベスト8 W-4
周婕妤(台湾)
準決勝 W-4 金佳映(韓国)
決勝 W-1 Kelly Fischer(イギリス)
なお、今大会に参加した日本JPBA勢は以下。
【ステージ1】
男子:
飯間智也、
北谷英貴、
土方隼斗、
正﨑洋行、
高野智央、藤村善行、中村信一
女子:
曽根恭子、高田奈実、宮坂未香、
小西さみあ、
夕川景子
ステージ1から出場した選手達のうち、初日に出場した男子は正﨑洋行がベスト4で、女子は宮坂未香が決定戦まで進むも敗退。最終日に土方隼斗、北谷英貴、小西さみあの3選手が決定戦まで勝ち残ったが敗退し、ステージ2へ進出した選手はいなかった。
【ステージ2】
男子:
大井直幸、
栗林達
女子:河原千尋、
平口結貴
ステージ2の男子では、栗林がグループラウンド敗者最終でスペインのFrancisco Sanchez Ruizを下し決勝ラウンドへ進出。また大井直幸もRuben Bautista(メキシコ)とWiktor Zielinski(ポーランド)を破り負けなしで決勝ラウンドへと進んだが、1戦目のベスト32で呉珈慶に8-11で敗れ敗退した。栗林も1戦目で対戦したアルビン・オーシャン(オーストリア)に5−11で敗れ敗退した。男子JPBA勢では栗林と大井のベスト32が最高成績となった。
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栗林達
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大井直幸
女子では、平口はグループラウンドの敗者側1回戦で謝喻雯(台湾)に敗れて敗退した。河原がグループラウンドの敗者最終でその謝喻雯を破り決勝ラウンドへ進出。ベスト16で
韓雨(韓国)を9−4で制したが、ベスト8で準優勝のケリー・フィッシャーに7−9で敗れた。今大会では河原のベスト8が日本勢の中で最高位となった。
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河原千尋
写真提供:
Billiards Days