第58回名人戦A級戦
8月19日(日)、京都府『ビリヤードピカソ』で「第58回名人戦A級戦」が行われる。今年は第57回名人位の小川徳郎がプロに転向したため、前名人位とA級戦を勝ち抜いた挑戦者で行われる「名人位決定戦」は行われず、A級戦の決勝を以てその座に就く者が決まる。
6月の関西地区「E級戦」から始まり、関西、関東地区でそれぞれ「B級戦」まで進んで来た名人戦。東西の各B級戦を勝ち抜けた9名、他地区から勝ち進んだ6名、それに昨年の名人位挑戦者の林武志を合わせた16名がA級戦で相見える。
【A級戦シード】
林 武志 (神奈川/KPBA)
【関東地区進出者】
干場 修 (東京)
石橋 正則 (群馬)
喜島 安広 (埼玉/SPA)
【関西地区進出者】
杉本 優太 (石川/IPBC)
鏡園 勝 (大阪)
弓場 将平 (大阪)
島田 隆嗣 (愛知/ARC)
森田 憲 (和歌山/WRC)
杉本 博章 (和歌山/WRC)
【その他地区進出者】
川村 聡 (北海道/HPBA)
齋藤 寛之 (宮城/MPBA)
田中 元基 (香川)
大坪 和史 (広島/HPBC)
安藤 正樹 (長崎/NPC)
照屋 大地 (沖縄/ONPC)
シードの林武志は昨年16歳という年齢にしてA級戦で多くのトップアマを破り名人位決定戦まで進んでいる。1つ歳を重ねて挑む今回のA級戦でも最年少選手であることに変わりはなく注目を集めることは必須だ。
林武志
関東代表の3名は共に名人位A級戦経験者だ。干場修は2016年以来の出場、石橋正則は2012年の名人位挑戦者で、その時は惜しくも当時アマチュアの
和田敏幸に敗れている。
喜島安広は現球聖位として史上最多の6期目に就いている。他にも数多のタイトルを手にしてきたトップアマで、2014年の第54期名人位に就いている。昨年の名人位A級戦では敗者最終で林と対戦し敗退を喫している。
喜島安広
関西代表6名の内昨年のA級戦出場者は2人。杉本博章も喜島と同じく敗者側2回戦で林に敗れいてる。鏡園勝は敗者側1回戦で敗退しているが、今年2月の京都オープンではプロ、トップアマを倒して優勝、昨年のアマナインA級でも優勝するなど技術と合わせて勝負強さのある選手だ。
鏡園勝
他の4名のプレイヤーでA級戦初出場となるのは和歌山WRCの森田憲のみ。杉本優太は一昨年のA級戦で勝者最終まで進んでいる。弓場将平は昨年の京都オープンで
大井直幸を破り3位タイにつけるなどいずれもトップアマであり、愛知の島田隆嗣も同じく全国に名を馳せる有名アマチュアだ。島田は14年、15年、16年と都道府県選手権A級で3連勝を果たしている他、同じ16年には他にも京都オープン、アマローテ(全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会)で優勝している。
弓場将平
島田隆嗣
他地区から勝ち進んだ6名の中で最も注目を浴びるのは間違いなく大坪和史だろう。1999年の全日本ローテーション優勝に始まり今も昔も長きに渡ってトッププレイヤーとしてビリヤードを続けてきた。23〜25期(2014年〜16年)の球聖位だった他、今回のA級戦では喜島と並び名人位に就いたことのある選手だ(第40期〜41期)。
大坪和史
北の名手、川村聡と齋藤寛之は共に長く活躍を続けるトップアマだ。それぞれ2015年、16年ぶりのA級戦出場となる。南からもこの数年アマナイン(全日本アマチュアナインボール選手権大会)で好成績を残している安藤正樹などが参戦する。
B級戦までと同じく240点先取のローテーションで開催されるA級戦。そこで輝くのは若さか技術か経験か、はたまたここ一番の勝負強さか、各々の持ち味を最大限に活かしたプレーに期待したい。
試合の様子は、主催のJAPAのホームページ並びにYoutubeのライブ配信で追うことが出来る。試合開始は8月19日(日)朝10時より。
掲載当初、喜島安広は名人位のタイトルはまだないとしていましたが、第54期名人位に就いています。関係者各位にお詫びすると共に訂正致します。