日本は5月17日(木)13:30から
『World Cup of Pool 2018』 が開幕した。
各国代表の32チームが世界最高峰の9ボールダブルス戦で頂点を競い合う『World Cup of Pool』は昨日5月15日(月)の午後、中国・上海の『卢湾体育馆』にてスタートした。
昼の部と夜の部でそれぞれ3試合ずつで進行していく大会は、現在7ラック先取の第1ラウンドが行われている。開幕を告げたのは、オーストリア vs チリの一戦。ディフェンディングチャンピオンのオーストリアは、アルビン・オーシャンとマリオ・ヒーの4年連続ペアで今年も参戦している。0-3と出だしでチリにリードを奪われたオーストリアだったが、第4ラックでチリのアレハンドロ・カルバジャルがセーフティしようとした所をスクラッチすると、その後は微塵も譲らないゲームを見せて7−3で初戦を制し、大会史上初となるタイトル防衛への第1歩を踏み出した。
防衛に臨むマリオ・ヒー(左)とアルビン・オーシャン(右)
それに次いで行われたポーランド vs クウェート、オランダ vs タイの試合は、それぞれポーランド、オランダが勝ち進んだ。過去に2度準優勝の経験があるオランダは、ワールドプールマスターズ覇者の
ニールス・フェイエンとユーロツアーの常連であるマーク・ビステルボスのペアで参戦。対するタイは我慢強いプレーで5-6まで食らい付くも、第12ラックの2番で痛恨のスクラッチファウルを犯し、オランダに勝利を譲った。
第1ラウンド突破を決めてハイタッチするオランダチーム
15日(火)・夜の部はカナダ vs スコットランドでスタートした。スコットランドは
昨年のUSオープンを獲ったジェイソン・ショウと、イングリッシュエイトで活躍するスコット・ギレスピーのペアで出場している。ギレスピーはナインボールでの経験はほとんどなく、どんなプレーを見せるのか注目が集っていた。そんなギレスピーとショウとのコンビは最初の数ラックは噛み合ない部分も見受けられたが、第4ラックで1セット返すとその後は安定感のあるプレーを見せ、カナダに1セットも譲らずに
アレックス・パグラヤンと
ジェイソン・クラットのカナダを7-3で退け第2ラウンド進出を決めた。
試合中はショウがギレスピーにアドバイスしていたスコットランドペア
続くドイツ vs インドネシアはワールドカップでの対戦は2回目。前回はインドネシアが勝っている。リベンジを狙うドイツは
ラルフ・スーケーとジョシュア・フィラーのベテラン・若手のコンビで登場し、経験豊富なインドネシアペアを7-0に沈めた。そして初日の最終試合だった中国Bチーム vs 南アフリカは主催の中国Bが地元の声援を受けながら7-2で勝利し駒を進めた。
フィラーは今大会と同じく上海で行われた昨年のチャイナオープンで優勝している
日本の
大井直幸・
栗林達ペアは明日5月17日(木)の昼の部、スウェーデンとの対戦で大会をスタートする。同日の夜の部からは第2ラウンドに入る。現在行われている第1ラウンドと同じく、7ラック先取だ。
左から大井直幸と栗林達
本日16日(水)に行われる試合は以下の通り。
【現地時間13:30〜】(日本時間は同日14:30)
スペイン vs ベトナム
フィリピン vs ニュージーランド
台湾 vs アルバニア
【現地時間19:00〜】(日本時間は同日20:00)
ギリシャ vs 香港
イギリス vs 韓国
アメリカ vs シンガポール
WORLD CUP of POOL 2018
写真提供:Matchroom sport / On the hill!