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アイテムに特化した初のイベントは大盛況

2024.08.01

JAPAN ビリヤードフェア@東京・ビリヤード・ロサ & 神奈川・POOL LABO

7月27日〜28日(土・日)、日本製品を中心とした最新のビリヤードアイテムを展示・販売する『JAPAN BILLIARDS FAIR 2024』(JAPANビリヤードフェア)が開催された。このイベントは、東京、神奈川の2ヵ所の実店舗とオンラインショップを通じて幅広いビリヤードアイテムを販売する『キューショップジャパン』を運営する『株式会社ジャストドゥイット』主催による初めての試み。

27日は東京・池袋の『ビリヤード・ロサ』が会場となったが、12時のスタート前にはすでに長蛇の列ができるほどの注目ぶりで、開会直後からしばらくは、この日数多く訪れた中国のビリヤードファンも含め、お目当てのアイテムを早速購入する列が途切れない状況が続いたとのことだ。

編集部が取材に伺った28日の会場は、神奈川県横浜市の『POOL LABO』。この日も開場1時間前の11時には酷暑の中多数のファンが集まったため、整理券を配って対応する一幕もあり、前日と同様に、12時のスタートと同時に会場内は熱気に包まれた。

今回出展した8社のジャパニーズメーカーのブースには、購入のためだけでなく、日頃なかなか直接手に取ることができない希少なアイテムを間近で見る、このイベントで初登場したアイテムのスペックや情報について直接メーカー担当者に話を聞くファンが途切れることなく訪れ、さらに試打用に用意されたテーブルでは、多くのプレイヤーが話題のキューを実際に撞いて感触を確かめる姿も見られた。

I LOVE CUES

プロプレイヤーとして、キューディーラーとしても長年カスタムキューに触れてきた菱沼巌氏が、その経験と本場アメリカのカスタムメーカーとの交流で得た知識と技術を活かして自らが製作する『ILC』は、こだわりの詰まったジャパニーズカスタム。今回はその中でも厳選された銘木とシャフト材を使用した、なかなかお目にかかれない『撞楽』シリーズの最新作が出品された。

9hearts

『ILC』のセカンドラインとして、菱沼巌氏のもとでキューメイキングを学んだ、義理の息子でもあるHIRO&TAKAが製作するハイエンドキュー。9heartsオリジナルの長熟シャフト、Monster Jointとオリジナリティ溢れるデザインが融合した性能重視が特徴。今回はこの他、バージョンアップされたオリジナルのブレイク専用キュー『GP Breaker』もお披露目された。

NAVIGATOR JAPAN

100%Made in JAPANにこだわり、主力のタップの他にも、チョーク、グローブ、アクセサリーなど、様々なビリヤードアイテムが揃ったNAVIGATOR。現在は『BIK JAPAN株式会社』https://www.bikjapan.com/のメインブランドとして、オールカーボン製のジャンプキュー&ブレイクキュー『OROCHI』シリーズをはじめアメリカンカスタムや国内製造のキューブランドまでを幅広く販売もしている。

HAKU CUSTOM CUES

キューの打感や重さ、バランスを作り出す性能デザインと、素材の選定から色彩計画、インレイなど外観デザインを担当する2人のクラフトマンによって製作されるジャパニーズカスタム。ゴージャスかつ精緻なデザインと、安定感、ストロークのしやすさ、振り抜きやすさが追求されたHAKUは国内での人気は高く、全てが手作業で行われるため年間製作本数が少なく稀少性も高い。

NISHIKI BRAND

優れた耐久性、プレースタイルや好みに合わせて選ぶことができる豊富なラインナップ、手に取りやすい価格など、全てがプレイヤー目線で製作されているNISHIKIタップをメインに展開するブランド。現在は、今やプレイヤーにとってマストアイテムになりつつあるグローブも加わっており、8月には新たなデザインとサイズのラインナップが販売開始の予定となっている。

BP

ビリヤード場のオーナーとして、日本プロポケットビリヤード連盟(JPBA)プロとしてだけでなく、ビリヤードメーカーでも製品の開発・製造に従事し、20年以上に渡ってビリヤードに携わってきた別府賢治氏が今年1月に立ち上げたブランド。現在は「ショットの再現性を高める」というコンセプトで製作されたカーボンシャフト『SAIGEN』をメインアイテムとして展開中。

KAMUI

メインであるタップを中心にして、チョーク、グローブ、アクセサリーなど様々なアイテムを製作し、その高い品質と海外への積極的な販売戦略で今や世界的なブランドとなったKAMUI。6月には近年増加傾向にあるグレーのラシャに適した『ROKU Slate』チョーク、今月にはカーボンシャフトとも相性抜群は『KAMUI ATHLETE S』など、現在も続々と新たなアイテムを市場に送り出している。

きぃクラフト

主に専用のニードルを使って羊毛をフェルト状にしながら、様々な色や形の作品を作っていく「羊毛フェルト」。きぃクラフトは、その中でもビリヤードと猫をモチーフにした作品を制作する、今年誕生したブランド。今回の出展社の中では異色な存在ながら、カスタムメイドで、他ではなかなか目にすることできないレアなアイテムだ。

2日間に渡ったJAPANビリヤードフェアは、初開催にも関わらず、主催社のジャストドゥイットも、出展メーカーも想定していなかったほどの盛況となり、ビリヤードファンのアイテムへの関心の高さを改めて窺わせるイベントとなった。

ビリヤードの「ワクワク」を提供したい、さらにはビリヤード総合イベントへと発展させたいという想いが1つの形となったJAPANビリヤードフェア。出展社や会場を訪れたファンからの反応も上場で、ジャストドゥイット代表の谷崎文保氏によれば、今後もさらに進化させていきながら、継続的に開催していくとのことだ。

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