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ビリヤード総合イベント開催をめざして

2024.07.20

『JAPAN ビリヤードフェア』は7月27日、28日(土・日)

東京、神奈川の2ヵ所の実店舗とオンラインショップを通じて幅広いビリヤードアイテムを販売する『キューショップジャパン』を運営する『株式会社ジャストドゥイット』が初めて開催する日本製品を中心とした最新のビリヤードアイテムを展示・販売する『JAPAN BILLIARDS FAIR 2024』(JAPANビリヤードフェア)。(オフィシャルサイトはこちら)。

新たなアイテムや新商品など8社の出展ブースと15のブランドの商品が揃えられたイベント開催を前に、ここでは、今日と明日の2回に渡り、ジャストドゥイット代表の谷崎文保氏に、JBF開催に至る経緯から、イベントに込められたビリヤードへの想いなどを伺ったインタビューをお届けする。

●ビリヤード総合イベント開催をめざして

――これまでトーナメントでのブース出展や、地方での小規模イベントなどはありましたが、ギアアイテムだけに特化したJAPANビリヤードフェアのようなイベントは始めてですね?
谷崎文保(以下、谷): そうですね。こういった形式で日本で開催されるイベントとしては初めてかもしれません。もちろん、アメリカや中国で行われているエキスポの規模とは比べものになりませんが、元々こういうイベントはなかったなと思っていました。

――なぜ今回このようなイベントを開催しようと思われたのですか?
谷: これにはいくつかの思いが重なっています。実はこうしたイベントは私達が企画開催していた『PREMIER SEVEN』(プレミアセブン)でやりたかったんです。海外の展示会に行った時、ドカンと展示会があって、その横でアマチュア大会が併設されているのを見て、こういう元気なイベントを日本にも持っていきたい、プレミアセブンをどんどん育てたいという思いがありました。2020年1月に最後のプレミアセブンを開催しましたが、その後はご承知の通り、コロナの状況が悪くなり、開催できませんでした。

――あの後の状況がなければ、続いていたでしょうね。
谷: はい、出展社も増えてきていたと感じていましたし、結構続いていたと思います。当時はアイテム部門をブース出展という形で開催していましたが、コロナの影響でイベント自体が中止になってしまいました。その後もう一度開催しようとしたのですが、コロナ中の複数のスタッフの退社なども重なり再開が難しくなりました。

――それが今回、JAPANビリヤードフェアという形で再開されたのですね。
谷: はい、再スタートを切りました。規模は小さいですが、ゆくゆくはプレミアセブンのような、アマチュアやプロの大会も同時に行うようなビリヤードの総合イベントにしたいという思いがあります。まだまだ思ったように全てが噛み合っていないのですが、その中の重要なパーツの1つであるアイテムについて今回は、楽しいイベント、面白い新商品、物販展示会という3つの要素を抜き出して開催してみることにしました。

――開催に至るまでの準備はいかがでしたか? アイテムに特化した企画や出展社集めは大変だったのではないですか?
谷: 今回については、展示会開催を強く希望されていた方もいらっしゃって、「ジャストさんで企画してほしい」という声もいただいていました。趣旨を理解していただいた出展社の方々からは前向きな協力をいただいて、「出展はできないけどできる限り商品は送ります」といった温かいお声もいただきました。最初は日本製の商品に特化していたのですが、メイドインジャパンのアイテムが人気で品薄という状況もあって、日本中心にしてアジアにも広がりを見せています。次回以降は海外からの出展希望も寄せられています。中国や韓国などのアジア諸国のメーカーさんが、今回の結果次第では参加を希望される可能性もあります。

――そう言えば中国は今勢いがありますね。前回のGBEも規模が大きくなり、テーブルメーカーなどが多数出展していたと聞きました。中国のメーカーや企業さんから引き合いはありましたか?
谷: 直接的な引き合いはまだありませんが、間接的に「次回は出したいのだが、どうすればいいか」といった声は聞いています。JBFについては、ポスターは英語、中国語、韓国語、日本語の複数言語で作製し、SNSで発信していますので、今回のイベントを知ってもらい、実績を見て次回以降の拡大につなげていきたいと思っています(以下、次回)。

●JAPANビリヤードフェア【ブース出展社】

I LOVE CUES
プロプレイヤーとして、キューディーラーとしても長年カスタムキューに触れてきた菱沼巌氏が、その経験と本場アメリカのカスタムメーカーとの交流で得た知識と技術を活かして自らが製作する『ILC』は、こだわりの詰まったジャパニーズカスタム。今回はその中でも厳選された銘木とシャフト材を使用した、なかなかお目にかかれない『撞楽』シリーズの最新作が出品される予定。

9hearts
『ILC』のセカンドラインとして、菱沼巌氏のもとでキューメイキングを学んだ、義理の息子でもあるHIRO&TAKAが製作するハイエンドキュー。9heartsオリジナルの長熟シャフト、Monster Jointとオリジナリティ溢れるデザインが融合した性能重視が特徴。今回はこの他、バージョンアップされたオリジナルのブレイク専用キュー『GP Breaker』もお披露目される。

NAVIGATOR JAPAN
100%Made in JAPANにこだわり、主力のタップの他にも、チョーク、グローブ、アクセサリーなど、様々なビリヤードアイテムが揃ったNAVIGATOR。現在は『BIK JAPAN株式会社』https://www.bikjapan.com/のメインブランドとして、オールカーボン製のジャンプキュー&ブレイクキュー『OROCHI』シリーズをはじめアメリカンカスタムや国内製造のキューブランドまでを幅広く販売もしている。

HAKU CUSTOM CUES
キューの打感や重さ、バランスを作り出す性能デザインと、素材の選定から色彩計画、インレイなど外観デザインを担当する2人のクラフトマンによって製作されるジャパニーズカスタム。ゴージャスかつ精緻なデザインと、安定感、ストロークのしやすさ、振り抜きやすさが追求されたHAKUは国内での人気は高く、全てが手作業で行われるため年間製作本数が少なく稀少性も高い。

NISHIKI BRAND
優れた耐久性、プレースタイルや好みに合わせて選ぶことができる豊富なラインナップ、手に取りやすい価格など、全てがプレイヤー目線で製作されているNISHIKIタップをメインに展開するブランド。現在は、今やプレイヤーにとってマストアイテムになりつつあるグローブも加わっており、7月下旬には新たなデザインとサイズのラインナップが販売開始の予定となっている。

BP
ビリヤード場のオーナーとして、日本プロポケットビリヤード連盟(JPBA)プロとしてだけでなく、ビリヤードメーカーでも製品の開発・製造に従事し、20年以上に渡ってビリヤードに携わってきた別府賢治氏が今年1月に立ち上げたブランド。現在は「ショットの再現性を高める」というコンセプトで製作されたカーボンシャフト『SAIGEN』をメインアイテムとして展開中。

KAMUI
メインであるタップを中心にして、チョーク、グローブ、アクセサリーなど様々なアイテムを製作し、その高い品質と海外への積極的な販売戦略で今や世界的なブランドとなったKAMUI。6月には近年増加傾向にあるグレーのラシャに適した『ROKU Slate』チョーク、今月にはカーボンシャフトとも相性抜群は『KAMUI ATHLETE S』など、現在も続々と新たなアイテムを市場に送り出している。

きぃクラフト
主に専用のニードルを使って羊毛をフェルト状にしながら、様々な色や形の作品を作っていく「羊毛フェルト」。きぃクラフトは、その中でもビリヤードと猫をモチーフにした作品を制作する、今年誕生したブランド。今回の出展社の中では異色な存在ながら、カスタムメイドで、他ではなかなか目にすることできないレアなアイテムだ。

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